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しあわせの国  作者: 狼眼
1章 しあわせの国・・グリフ王国・・

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瘴気を追って

目を開けると、俺たちは死の森に立っていた。

もっと、森の民の街を見てみたかったなぁ。と思いながらも空を見上げる。


「うむ、まだあの辺りか・・・。進もう。」


ガーラさんに続いて歩き続けると、3人が話しかけてくる。


「おいアル!一体何があったんだ?」「そのマントはなんだ?」「その杖は?」

「あの黒いのは、あの夜に見たのと同じ奴じゃないのか?」「あの黒いのを追ってるのか?」


「・・・おまえら、一気に聞かれて、一気に応えられると思っているのか?」


俺は、しぶしぶ森の民の街で起こった事を、時系列に沿って話していった。

分かっているのか、わかっていないのか、3人は話を聞いていたが、以外にもギニンが一番理解が出来ていたように思える。


「では、あの黒い奴は瘴気で、お前が精霊に言って操ったのだと。そういう事だな?」

「そうだギニン。理解が早いな。」

「なんでお前なんだよ!おれもマントが欲しかったぜ!」

「お前は、精霊との親和性がなさそうだけどな。」

「確かに。サンタスが術って・・・無いわ~。」

「ビルット!てめぇ!」

「・・うるさい。静かに歩けんのか?・・・黙らせる・・・か?」


まったく、こいつらは気楽でいいな。

俺は、もしかしたら俺は、大量殺人の原因になってしまうかもしれない。

俺のせいで、リンクルがけがをしてしまうかもしれない・・。


俯きながらあるいていると、ガーラさんが肩に手を置いてきた。


「心配するな。お前は上手くやれている。」

「はい。ありがとうございます。」


「ガーラさん、何か居ます。」


ギニンが話しかけてきた。どうやら、森を抜ける前に何かの気配がした様だ。

俺たちの間に緊張が走る。


「静かに。」

「・・・・。」


ドドドドドドドドド・・・・。

地面を揺らすほどの音が聞こえてくる。馬が走っている音だろう。


「メグ姉妹とシャイニングフォースたちが上手くやったのだろう。」


洞窟前で闘いをして見せる事で、王国の注目をひき、騒ぎを大きくすることで、王国の危機感を増加させた。すると、王国側は洞窟に向けて派兵せざるを得ない状況となったのだ。


「これで、戦力を削ぐことが出来るって事ですね。」

「あぁ、馬が出ているという事は、エフ大隊以上の兵士が派兵されているという事だ。上手く行けば、メイジ隊も含まれているかもしれんな。」

「でも、あちらはメグ姉妹と、寝返る予定のシャイニングフォースの皆さん。呪いが解けた元兵士の方々。総勢30名程度のメンバーだろ?大隊という事は。400人以上はいるって事だから、10倍以上の差になるな。・・・危ないんじゃないか?」

「いや、実質、6人だ。元兵士は戦わない。」

「・・・助けに行かなくていいのでしょうか?」

「問題ない。王国近衛兵クラスが出てきたなら少々危ないが、あれらは王国を離れる事がない。」

「そうか、じゃぁ、戦力的には安心って事ですね?」

「そうだな。近衛兵は王国内にいる。俺たちの方が危険かもしれないな。」


「俺たちの方が応援に来てほしいんじゃないか?」

「そうだな。」

「行けそうですか?」

「どこに?あの世か?」

「いえ、まだ行きたくはありません。勝てそうですか?って事です。」


「・・・小僧、お前、ヴァールに勝てるか?」

「いえ、足元にも及びません。」

「なら、お前が10人いたら、ヴァールに勝てそうか?」

「10人いても、同時に攻撃できるのは4人くらいなので、恐らく圧倒的に負けます。」

「なら、戦力差が10倍や70倍だとしても変わるまい。」


この人、精霊を使う事に慣れすぎで、人の疲労を計算に入れてないだろ。

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