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5 魔族の国12

 さて、宿も取れたことだしまずはご飯を食べよう

 ちょうどお昼時だ

 にぎわう食堂や屋台を見て回り、おいしそうなご飯のお店を探した


「ここなんてどうかな?」


 見つけたのはなんとラーメン屋さんだ

 こんなものまであるとはさすがジューオン

 暖簾をくぐって中に入ると


「らっしゃい!」


 という威勢のいい声が響いた

 ここの大将は熊型獣人の男性だった

 以前ガルドラで異世界人の下で修業してラーメンの作り方をマスターしたらしい

 店内の香りを楽しみながら席に座ってメニューを見る


 豚骨、鳥ガラしょうゆ、みそ、魚介、牛骨の四種類からスープを選び、麺は太麺、細麺、堅さはやわめから粉落としまで幅広い

 トッピングはお任せで、選んだものによって違うみたい

 よくわからない人はおススメって言うメニューがあるみたいだからそっちを選んでみてもいいかも

 よーく吟味して各々で注文してみた


「えーっと、豚骨で麺は細麺のバリカタ、トッピングはお任せで」


 メニューは初めての人のために細かく説明書きがしてあるのでわかりやすいのがいいね

 僕が最初に頼んだのを見てテュネたちもたどたどしく注文した


 注文してから数分でそれぞれのラーメンが運ばれてくる

 漂ってくる食欲を誘う香りを目いっぱい吸い込んで堪能

 一気にお腹がすいた

 豚骨スープは濃いめで、麺によく絡まる

 すすり上げて咀嚼すると口いっぱいに濃厚なスープの味が広がった

 トッピングは厚切りチャーシューとメンマ、それにネギと炒め野菜

 これがまた豚骨によく合ってる


 テュネが頼んだのは魚介

 太麺に麺は固め、トッピングはおススメで、薄くスライスされたチャーシューとネギ、ナルトっぽい練り物にもやしとイカ焼きが乗っていた

 エンシュは牛骨に細麺湯気通し

 トッピングは牛肉と野菜の炒め物に煮卵だ

 フーレンは鳥ガラ太麺やわめに鳥のチャーシューと多めのネギにメンマ

 アスラムはみそで煮込みラーメン

 たくさんの野菜と豚バラ肉でまるでトン汁に麺を入れたみたい


 大将が小さめのお椀を持ってきてくれた

 すごい、シェア推奨なのか

 大将もいろんな味を味わってもらいたいって言ってるし、ここはひとつみんなの分も味わっておこう


 味はどれもこれもバラエティ豊かでかなりレベルの高い味

 繁盛してるのもうなずける

 ラーメンをたっぷりと堪能した後、露店を見て回ることにした


 露店にはアクセ屋さんが多い

 ここでの宝石の値段は破格と言っていい

 まるでパワーストーンのショップ並みに安く宝石が売ってある

 たくさん採れるからなんだろうなぁ


「わ、ここ凄いよ!」


 僕は思わず興奮しながらその露店を指さした

 宝石に魔力を溜めて効果を得ることのできるエンチャント用装備だ

 鬼ヶ島のオーブ技術を簡略化したもので、こっちの方はもっと手軽みたいだね

 ちなみにオーブの方が効果が強くて、例えば同じ炎をエンチャントするにもオーブが上級までの魔法をエンチャントできるのに対し、宝石の場合だとよくて中級まで

 そういえば僕もオーブの刀を持ってるんだけど、あまり使ってないな

 今度魔物が出たときは刀を使って練習してた剣技で倒してみよう


 ダイアのエンチャント武器が一番高い

 ダイアだと多様な属性を付与できるかららしい

 バングルや鎧、ベルトや指輪もある

 これらは属性攻撃を軽減してくれるものだ

 僕らは弱点属性にめっぽう弱いのでこういうのを買っておくのもいいかもしれない

 まぁ頼んでおいたものができたときはどこかで対属性効果を付与してもらおう

 

 ここでは指輪と腕輪を買って店を後にした

 それぞれの弱点属性軽減アクセだ

 デザインも可愛くて、女性に人気らしい

 

 僕たちの宝石が加工されるのは明日だ

 日も暮れてきたことだし、とりあえず屋台で野菜スープを買って近くのベンチに座って食べた

 たっぷりの野菜、スープを吸って人噛みごとに中からあふれるスープ

 野菜の甘みと程よい苦み

 結構量があったので満腹満腹

 宿に帰って備え付けのお風呂に入ると大きなベッドに横になって寝た

 ベッドは二つだったんだけど、一つに三人がゆうに眠れる

 誰が僕の横で寝るのかちょっともめてたけど、じゃんけんの結果フーレンが僕の横に決まって落ち着いた

 フーレンが僕に抱き着きながら寝息を立て始め、僕もその温かさに安心しながら眠った


エンチャントっていいですよね

私RPGでそういうジョブやりたいのになかなかないんですよね~

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