《要塞都市》仙台 1
あああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ゴールデンウィークが溶けるうううううううううううううう!
靴木、退院の日。
「うん、マヒも完治したし、ばっちりだねー。」
「はい、ありがとうございます。」
「いやー、そんなお礼言わなくても良いですよー。結局女体化に関しては手の打ちようがなかったわけだし。」
「社交辞令です。」
「それ聞いて残念な自分と安心した自分がいるよ。」
靴木と天井は無駄話をしながら作業をする。
病室には二人しかおらず、他はそれぞれ割り振られた部屋で荷をまとめていた。
「にしても、あの話ホントですか?あの戦艦。」
靴木はまだ納得していなかった。
現在海洋には多数のCaCaOがいる。とある学説では、CaCaOの《ゆりかご》は海にあるらしい。
だからこそ各国は航空機での移動しかしていない。
このタイミングで海洋進出しても、それほどメリットがないのだ。
「あー、まあわかるよ?私も最初はそう思いましたしー。」
天井は心底うんざりした顔だ。
「これは私の仮説なんだけど、どうやら皇国政府はこのバレンタイン戦役が終わった後を視野に入れてこの戦艦を建造したようで。」
「戦役後?……世界大戦か何かが起こるって言うんですか。」
「ざっつらいと。その世界大戦が起こるんですよ。だってせっかくいい兵器を手に入れたんだし、しないわけにはいかないでしょ?」
靴木はその言葉に戦慄した。
世界はすでに3度世界大戦を経験している。
一度目は、遠い昔、戦車や毒ガス兵器が登場した〈第一次世界大戦〉。
二度目は、日本が『帝国』からただの『国』になった〈第二次世界大戦〉。
三度目は、正確には世界大戦ではないがそう言っても差し支えない、日本をただの『国』から『帝国』に変えた〈テロとの戦争〉。
そして、今のバレンタイン戦役を四度目とするならば、五度目が起こるというのだろうか?
戦争を止め、平和へと導くために戦っている兵士にとって、その仮説はあまりにも酷なものだった。
「ま、あくまで仮説だから。あと一つ言っておくと日本から仕掛ける、ってことはないと思うなぁー。一応防衛の伝統というか慣例法があるし。」
「……。」
天井の言葉は気休めにはならない。
靴木は軍人として、先制攻撃がいかに重要であるかを理解しているからだ。
しかし、先制攻撃は許されないし、そもそも戦争自体起こってはいけない。
この矛盾に、きまじめな軍人は悩まされるのだ。
「僕らは一体、どこへ向かっているんでしょうか。」
「それを決めるのは、君たちだよ。」
天井はにこっと笑っていった。
荷造りは終わっていた。
「さて、それじゃまたね。」
「……はい、それではまた。」
「よし、全員そろったな。では出発だ。」
皆大きな荷物をかかえてワンボックス(官用車)に乗り込む。
最後に靴木が乗ったところでドアが閉まった。
「いやー、やっと仙台ですか。牛タンに……ずんだ餅……へへへ、火採さん一緒に食べませんか?」
「残念ながらそんな時間はないぞ。これからすぐ警戒任務だ。ったくめんどくせぇったら……」
「ごめんねぇー、一応聖槍部隊付きになってるから、そっちもこなさないといけないんだよねぇ。」
「天井さんの言うとおりですね。ドンマイ、灯くん。」
「火採さぁぁぁうげふっ……ちょ、隊長痛いッス。」
「私が何かしたか?(キョトン)」
「いや、もういいっす。倒れ込んですみません天井博士。」
「いいっていいって。」
ふぅ、とみんなが落ち着いてしばらくの沈黙。
ぼーっとしながら同じ違和感を共有していた。
「「「「天井?」」」」
「うん、天井。」
聖釘部隊メンバー全員が混乱した。
「いや、靴木君の問題もあるでしょ?だからいいじゃん、ついてきたって。」
「え?何かもうお別れムード漂ってましたよね?」
「さっきの靴木との会話とか完全にさよならだったし。」
「え、聞いてたんですか?」
わいわいがやがや。
かくかくしかじか。
数分後。
「……つまり、『またね』って言ったのはホントに『また』って言う意味で」
「靴木のこととかいろいろ気になってついてきた、と。」
「うん。」
こくりとうなずく天井。
「「「「わかりにくいわ!」」」」
一斉つっこみ攻撃が炸裂した。
「ま、まあいい。この騒動はこれで終了!今から聖槍部隊に会うんだから気ぃ張っていけよ!」
「ういーっす」
「はぁーい」
「……はい。」
「テンション低いなぁおい!」
急に気合いが入る組町。
「何でテンション高いんですか?」
「……高くないとやっていけないのよ。分かるわ、気持ち。」
「そう言えば火採さんちょっとだけ聖槍部隊にいましたね……。」
関東、東部撤退戦の直後の話だ。
さらにテンションが下がる。
「……。」
「……。」
「……。」
「……。」
どよーんとした空気を乗せ、ワンボックスは仙台へと走る。
1時間後、仙台。
「着いたぞー。」
「ん、ぁ。ふああああああああ。ふひまひはは(訳:着きましたか)」
「あくびしながらしゃべっても伝わらんぞ!伝わるけど。」
少しけだるい体を動かして車外に出る。
「うわ、すごいですね。」
「まあ、昔から海難が絶えなかったからな。」
東北最大の都市、仙台。
別名、《要塞都市》仙台。
洗練されたビジネス街や若者が行き交うファッション街、庶民の台所である商店街、そして閑静な住宅街に巨大な砲台がとけこんでいる世界的にも珍しい都市だ。
この仙台を拠点とする聖槍部隊の要請によって作られた砲台は、有事の際には一部の市民にも使用許可が下りる。
そんな都市にしてしまった男達が、歴代聖槍部隊隊長であり、聖槍部隊は代々そういう男だけが継いできた。
そして、現・聖槍部隊隊長こそ、この男。
「俺が、聖槍部隊隊長、苛守だ。よろしくな!!」
聖槍部隊、別名《掃除屋》。
攻撃力に定評のある中で歴代最強とも言われる男だ。
ワイスピが見たいお年頃です。
アイスブレイクでは潜水艦が出るそうで。
僕も潜水艦は好きですよ(あ艦これ)
スク水天国じゃあああああ!
あ、無事伊13はドロップしました。まあ、国後落ちないけどな!




