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喜劇・魔切の渡し  作者: 多谷昇太
第二場 和子の自宅
9/34

和子に忸怩

〔登場人物〕

和子(23・OL)、天使(60位)、悪魔(55位)、良夫(55・和子の父)、為子(53・和子の母)、ゴン太(11・小学5年生)、お米(75・あすなろ教教祖・別名お光様)、困子(35・ゴン太の母)、布袋爺(72・隠居の老人)、寿老爺(75・隠居の老人)、醜玉金子(しこたまかねこ・あすなろ教の幹部信者)


【第二場】和子の自宅

困子が自宅前で掃き掃除をしている。向かいの和子宅の前にある涼み台で布袋爺と寿老爺が将棋を差している。舞台奥から和子とゴン太が帰って来る。


ゴン太「母ちゃん、ただいま」

困子「お帰り。まったく、お前はいつまで表で遊んでいるんだい?勉強もしないで。え?」

ゴン太「へへへ。いいから、いいから。勉強ばかりしてるより表で遊んでる方がいいって、和子姉ちゃんだって云ってたし」

困子「それも程度問題だよ。まったく。もう6時半だよ。和子さん。いつもすいませんね。送っていただいたりして」

和子「いえいえ。どう致しまして」

困子「(ゴン太に)ゴン太、お前まさか和子姉さんにまた何かおねだりなんかしなかったろうね?」

ゴン太「してねーよ。男は女におねだりなんかしねーんだ」

困子「ん?(ゴン太の口元に顔を近づけながら)串団子の匂いがする。こいつ、また……」

ゴン太「(家の中に逃げ込みながら)知らねえ、知らねえ。姉ちゃんが勝手に驕ってくれたんだい」

和子「うふふ。小母さん、小母さん、いいですよ。本当に私が勝手にしたことですから」

困子「まーったく。すいませんねえ。ホントに(和子に頭を下げる)。お金を使わせちゃって。私のしつけがなってないばかりに。すいません(再度お辞儀)」

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