表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
喜劇・魔切の渡し  作者: 多谷昇太
第二場 和子の自宅

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

10/34

困る困子

和子「ううん。ホントに何でもないから。気にしないで、小母さん。それより小母さん、小父さんもう帰ってらっしゃるの?」

困子「いいえ、とんでもない。日が暮れる前に帰って来たことなんて一度もないわよ。いっつもどこかで一杯ひっかけて来るんだから。特に今日は普請先で普請祝いだなんて云ってたから、大酒を飲んで帰って来るわ。きっと。もう今から嫌になっちゃうわよ、私」

和子「本当?小母さんも大変ね。猛男小父さんも飲んだら分からなくなるから。飲まなきゃいい人なんだけどね。ねえ、小母さん。小父さんに喝入れてくれる人、誰かいないの?」

困子「いやしないわよ。誰も怖がって、そんなこと……」


困子、こちらに向き聞き耳を立てている老人2人に目をやる。老人2人、慌てて将棋盤に顔を落とす。


困子「あーっ、私もホント嫌に嫌になった(溜息を吐く)」

和子「(同情して頷きながら)ねえ……」

困子「うん、ありがと(しばらく沈み込む)……あら、でも嫌だ。私ったら、和ちゃんの前で溜息なんか吐いっちゃったりして。ごめんなさいね。ふふふ。それにいつもゴンの奴に驕らせてしまって。その内きっとお礼に上がりますから」

和子「いえいえ。お礼だなんてとんでもない。それじゃ、小母さん、ね?(気を落とさないで)……」


和子、自宅に向かい、困子も家の中に入る。和子、将棋を差している老人2人に挨拶する。


和子「お、やってますね、名人戦。でももう早く帰らないと、お2人とも奥さんに叱られますよ」

布袋爺「ああ、お帰り、和ちゃん。でもどうでもいいけど、あんた、さっきからそればっかりだね」

寿老爺「お帰り。和ちゃん。涼み台また勝手に使わせてもらってるよ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ