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能力の優と劣  作者: 俊
三章:龍の谷の新伝説編
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[三章-17:龍の塔攻略・二階1]

警備員に追いかけられて階段を駆け上がり切って正面のでかい扉を龍人はスピードを落とさず開けようとする。一馬はそれを見て鍵がかかっていたら、と思って減速してしまう。しかし後方には警備員が迫る、今から龍人を引っ張って、方向を変えて逃げようとしても時間がない、それどころか自分ひとりでも無理そうだ。覚悟を決め龍人を信じて、正面への突撃を決める。

(頼むから、開いてくれ!)

ガチャ

扉は開かれる。

(よし!ラッキー)

一馬は龍人についで部屋へと飛び込む。それと同時にローブが一馬達と警備員を隔てるように現れる。ローブが警備員を押さえ込んで扉を閉める。龍人、一馬共にその様子を驚いた様子で見た後、殺気を感じ前を見る。

「やあ、しばらくぶりだね。…名前を教えてくれないかい?」

と笑顔で言う閃剣。

「一馬だ、レイは?」

と威圧的に答える。しばらくの間沈黙が流れる。口を開いたのは後ろで待機していた女性。茶髪のふわふわした髪に顔の周囲がつつまれている、目は綺麗な引き込まれそうな青をしている。美しい女性すなわち美女、ここにきて2人目だ。1人目の龍巫女に引けを取らない美しさだ。敵と分からなければお近づきになりたいが近寄れない。しかし、閃剣と共にいることから敵とわかる。

「せんぱい、仕事しましょ。さっさと済ませるますよ」

「はいはい、さっちゃん。仰せの通りに」

と閃剣が言うと女性、さっちゃんは頰を赤く染めて

「せんぱい…その呼び方しないでくださいって…何回言ったら分かってくれるんですか?私の名前は殺弓です」

と言う。閃剣は、笑顔で

「ごめん、ごめん。さて、一馬くんさっきの続きをしよう」

と言う。龍人と一馬は身構える。

「龍神さん、閃剣の後ろの女性頼めますか?」

「どうした、女性を傷付けるのは嫌か?」

「それもあるけど、さっきの決着をつけたいです」

龍人は頷き、

「では、さっちゃん、私と相手していただけるかな?」

と言う。殺弓は怒りながら

「さっちゃんは、やめてもらえますか?仕事ですので、死んでも恨まないでくださいね」

と言う。背中につけていた木製の弓を取り出し構えると肩甲骨の辺りから黒色をした悪魔のような手が現れ、矢を作り出し、殺弓の手にのせる。閃剣と一馬は武器を持ち、お互いの武器の触れ合わない間合いを取る。

「君は、二刀流が向いていると思うよ?まあ、いいけど、続きをしよう。最初っから全力でいくよ!」

と言った閃剣が黒のオーラを纏う。一馬も精神を研ぎ澄ます。ふっ、と風の音が鳴ると同時に目の前から閃剣が消える。次の瞬間、レイピアが見える。刀でそれをそらす、しかしほぼ接触直前のレイピアを完全にそらせるわけはなく傷を負う、痛みが脳に伝わるのと同時に二発目が見える。体をそらし避けようとするも肩を切り裂かれる。次々と襲いかかるレイピア全てなんとか直撃を減らす。一馬は反撃なんてできない状態が続く。すると閃剣へ向けて龍人から離れた黒いエネルギー弾が放たれる。閃剣はそちらを向くことなくラッシュを止めてエネルギー弾を被弾前に肩に水平にレイピアを振り、斬る。一馬はそのチャンスを逃さず斬りかかる。その刀はも水平に振り戻されたレイピアに防がれる。レイピアが有利になる突きの間合いより詰めて刀をコンパクト振ることでラッシュを防ぎつつ、攻める。形勢逆転とまではいかないがラッシュを封じたのことによって随分と楽になった。


「分割矢(バイス・アロー)!」

と言って一本の矢を放つ殺弓。放たれた矢は小さな十本の矢に分裂し龍人を襲う。龍人は手を振り、エネルギー弾を放つ。それは1mmの狂いなく矢を撃ち落とす。走りながら龍人は矢を撃ち落とし、反撃のエネルギー弾を撃つ。それは、殺弓の矢を作っていない方の黒い手がエネルギー弾を放ち攻撃を防ぐ。どんどんと距離を詰める龍人。

「このままだと、まずい!霧矢(ミスト・アロー)!」

と言って放たれた矢。それは先ほどの比にならないほど分割され、霧のようになり龍人を取り巻くように襲いかかる。もちろん先ほどのエネルギー弾では一撃で何発も落とせるが間に合わない。龍人は龍脈を体に帯び、霧矢(ミスト・アロー)を防ぐ。龍脈を解くと同時に放たれる二発目の霧矢(ミスト・アロー)。龍人は一気に加速する。霧矢(ミスト・アロー)の速度は遅く龍人についていけない。

「光矢(フラッシュ・アロー)」

と言って放たれた矢は分割されることなく高速でいや、見た目は光速と表すのが正しいほどのスピードで龍人を襲う。龍人はかわすためにスピード緩め、体をそらす。光矢(フラッシュ・アロー)には追尾能力がなく、遠距離武器とは思えないほど短い射程らしく外れた後すぐに消え失せた。しかし、龍人を警戒させるには十分だった。短距離で光矢(フラッシュ・アロー)を撃たれれば回避はかなり難しい。ただ、分割して龍人の攻撃を動きながらギリギリでかわしていた。殺弓は攻撃をやめ、黒い手を背中であわせ、走り出す。龍人のエネルギー弾にも追尾能力はないらしく走り回る殺弓に当たることはない。龍人はエネルギー弾を放つをやめる。やめると同時にエネルギー弾の代わりに地面から衝撃ブレードが現れ、足を切り裂く。殺弓は姿勢を崩し倒れる。龍人の追撃が来る前に、

「融合矢(フュージョン・アロー)、輝(フラッシュ)く霧(ミスト)!」

と叫びながら射られた矢は霧矢(ミスト・アロー)と同様に無数に分割し、龍人を包み込む。しかしその矢の速さは光矢(フラッシュ・アロー)と遜色ないほどだった。龍人が龍脈を帯びる前に全て被弾する。

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