[二章-26:プラクティスマッチ]
———明後日
『Bフィールド、1-1斉藤一馬君、1-8雑賀稑君、プラクティスマッチ準備してください』
と言われ、更衣室で実技用の服に着替えながら
「レイ、そこで待っててくれ」
【了解だ】
などと会話した後、フィールドに登る。相手方もフィールドに登って来るのが見えた。名前からは想像できないクリーム色のような髪の短髪の蒼い目をした一馬より背の低い、色白のかっこいいと言うより可愛いがしっくりくるような男だった。
『それではBフィールド、プラクティスマッチ開始!』
その声とともに稑は地面を殴り埋まった手を弾き、石つぶてを飛ばす。一馬はそれを半円を描くようにして躱す。そのまま後ろに回り込み黒い刀を作り出し、首元を叩こうとする。
「半月剣!」
しかし首元から肌と同じ色の棒が生え黒い刀と接触、攻撃は失敗する。
「ふふっ、甘い!」
と稑は言いながら、少しよろめいた一馬に殴りかかる。一馬は刀を片付けCCの構えに即座に移行し腕を掴み足払いで稑をこかそうとする。しかし稑は耐え、投げ切った一馬を蹴りをかます。一馬は前に飛ばされる。稑はよろめく一馬との距離を詰める、そして格闘を仕掛ける、一馬はそれに気づきCCの構えを取る。稑の殴りかかる手を片手で弾きもう片方の手で殴る。
「硬っ!」
と一馬は稑の腹筋の異常な硬さに驚く。その隙を逃さず稑は一馬の顔面を掴み地面に叩きつける。一馬は蹴りによって稑との間合いを確保する。一馬は叩きつけられたことによる鼻血ですでに情けない顔になっていた。
「くそ!CCが決まらない」
一馬はもう一度刀を作り出し、半円を描くように稑の後ろに回り込む、が一馬は足に痛みを感じこける。ふと稑の足を見ると先ほどのもののような棒が生えていた。一馬は急接近する拳に気付き刀で受け流し、腹に一撃。
「痛ってぇ〜」
と一馬の一撃はまたも筋肉の硬さに阻まれる。するとその隙を狙うように稑の拳が鳩尾に決まる。一馬は後ろに二、三歩後退して痛みを感じたと同時に次の一撃が今度は後ろから蹴りを浴びせられる。一馬が反撃に出ようとCCの構えに移るほんの数瞬前にまた蹴りを入れられる一馬。しかし今度は後ろに下がる力を利用して足を振り切った稑の背中に刀を突き立て、力を稑へと流し吹き飛ばす。稑は少し姿勢を崩す。
「やるね、決まったと思ったんだけどなー」
とまさか今戦っているのを忘れているのではないか、と思うほど友達と喋るように明るく言葉を発する稑。その言葉を言い終わると稑は一馬に向かって走り出しスライディングを仕掛ける一馬はジャンプしてかわそうとするも稑の足から生えた棒をかわせず勢い余って上に吹き飛ぶ、稑はそれをよんでいたと言わんばかりにスライディングから起き上がった体をひねり一馬に拳を打ち込む。一馬はステージギリギリで止まるも
「はい、終わり」
と稑は一馬をちょんと押しステージの外に押し出す。




