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能力の優と劣  作者: 俊
一章:一学期編 (初年度)
21/182

[一章-17:5通のメールと1件の通話]

———帰り道

真っ暗になった頃、やっと電話が終わる。一馬がスマホを見ると電池が元の半分以下になっている。と、一馬は響也と宇佐美からのメールに気付く。


差出人 響也

宛先 一馬

題名 明後日、勉強会どう?

本文

あの後宇佐美とかと話して明後日、勉強会したいんだけど、どう?太樹達には俺から言っておくからさ

いけたら、熊谷さんにも言っといてね〜。


差出人 宇佐美

宛先 一馬

題名 勉強会について

本文

明後日なら今のところみんなの予定が空いてるので私の家で勉強会したいんだけど、さすがに提案者がいないのはどうかと思うし、合わせるからいけなかったら教えてね〜〜。

追伸 雫ちゃんも連れてきてくれると嬉しいな


とメールを読み終えた一馬は、カレンダーを開き予定が空いているか確かめる。ふとひなにも確認を取らないといけないことを思い出す。


差出人 一馬

宛先 ひな

題名 勉強会のことだけど

本文

勉強会明後日宇佐美の家でするらしいから予定見ておいてくれ。


ひなへのメールを送り、雫にも予定と行きたいかを確認する。

「明後日みんなで勉強会するんだ、雫も一緒来ないか?」

「行っていいのなら行きたい」

と遠慮気味に答える。雫の頭を髪が乱れないように撫でながら話す。雫は始めは驚いていたものの、

すぐに受け入れ気持ちよさそうに目を瞑っている。撫でながら

「いいよ、行こうぜ雫」

と言う。まだ撫で終わっていない時、一馬の予想の数倍早さでひなからメールの返信がくる。


差出人 ひな

宛先 一馬

題名 大丈夫よ

本文

明後日予定ないんだけど、宇佐美さんの家の場所わからないから時間の少し前に迎えにきてね

(^ω^ )

課題とか必要なもの準備したいし教えてよ。

なるべく早く返信してね。


メールを読み終えた一馬。

「早いな返信。こっちも早くしないと文句言われるやつだ、これ」

と呟き、返信ボタンを押し、宛先にひなを指定したその時。

「あっ………やべぇ」

スマホの画面が暗転。

空の電池の絵が画面に浮かび上がる。

家まで10分程度、数分充電してひなへの返信、ひなからしたら少し遅いかもしれない。

さすがに周りに人が多くて能力を使うわけにもいかないので、急いで帰るように言う一馬。


———一馬の家

急いで家に飛び込み、充電ケーブルをつなぐ。

「はぁはぁ、雫大丈夫か?」

と息切れしながら尋ねる。相当急いだので雫が心配になっていた。

「はぁはぁ、にぃ大丈夫」

と息切れしながら答える。

一馬の頭の中に考えが浮かぶ。

充電まだかかるか?

時間、ひなからしたら少し遅いか?

いや、なんとかなるか?

そうだ電話だ、ひなは何故か電話した時、機嫌が良いこと多い気がする。

ならば電話しよう。


考えがまとまった一馬は、スマホの電源を入れ、通話アプリを開く、急いでひなを探し、電話。

数十秒で繋がる。

「もしもし、ひな?遅かったか?」

「もしもし、まぁ少し遅いんじゃない?メールを返信するぐらいもう少し早くできるでしょ?」

といつものように小馬鹿にする言葉を含ませていくひな。

「すまん、電池が切れて」

「何をそんなに使うことがあるの?」

「久々に親からの電話でな、雫が話し込んでしまって」

雫という言葉に反応するひな。

「雫ちゃんが?それは仕方ないわね、で何を持って行ったら良いの?」

先ほどまでの態度が一変する。

やっぱり、俺と雫で態度変えてるだろ、なんてことは言えず必要なものを教えて、電話を終える。

ふと、雫を見るとすでに課題を始めていた。

一馬は宇佐美と響也に返信メールを作り送信した。


差出人 一馬

宛先 宇佐美 響也

題名 Re:全員オッケー

本文

俺、雫、ひな、全員行けるので明後日しよう!

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