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能力の優と劣  作者: 俊
一章:一学期編 (初年度)
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[一章-18:勉強会前日《The day before》]

一馬も雫に続いて課題を始める。

「雫、難しいところあったら俺に聞くか、勉強会で聞くかしろよ」

と言うも雫は集中しているようで少し頷いただけだった。

「反応が小さいと悲しいぜ兄ちゃんは」

と沈みにも聞こえないように呟く一馬。


———数時間後

兄妹はご飯を食べ少しばかりゆったりとしていた。

一馬ふとスマホを見るとメールが1件きている。ひなからだったらやばいと急いでメールを開くとそれは意外な人からだった。


差出人 悠一

宛先 一馬

題名 霊体(プリズマ)のことだけど

本文

さっき、霊体(プリズマ)の力を手に入れたいと言っていたけど、本当だったらテスト明けにでもどうかな?

と言っても手に入れられるかは君の資質次第なんだけどね。


読み終えると一馬はすぐに返信を作り始める。一馬が霊体(プリズマ)の力を手に入れたいのは本当だ。それは自身が強くなり雫を守るためである。


差出人 一馬

宛先 悠一

題名Re:お願いするよ

本文

俺が霊体(プリズマ)の力が欲しいのは本当だ。成功するかはわからないがテスト明けにお願いするよ。


こう送り一馬はまた課題を始める。

と雫は

「にぃ、先にお風呂にいってくるね」

と言い脱衣室へ向かう。一馬はおぉと気の抜けた返事をする。少し最近の謎に濃密な日々を思い出していると、急に一馬は雫との約束を思い出し、みんなに誘いの一斉メールを送った。


———翌日

「アニキ!行きましょうぜ」

と太樹達はいつになく (まだ数回しか会ったことがないが)ご機嫌なようすだ。一馬はそれを察し

「どうした?楽しそうだな」

と言う。

「わかります?もう今から明日が楽しみすぎて」

遠足前の子どもよりも早くから興奮した様子である。

ふと一馬はこの騒がしい朝が当たり前になりそうだなと覚悟に近い思考を巡らせる。

「そういやお前らは、補習にかかったりしそうなのか?」

と思考を巡らす中で生まれた疑問を口にする。

「まぁ、やばいっすけどアニキの為にも今回は頑張ります」

と太樹。"今回は"の部分に引っかかりを覚えるも口にできないまま学校につきそれぞれの場所へと向かう。


———一馬のクラス

クラスに入るやいなや興奮した様子で響也が

「ひなさんも行けるんだよな!?あー楽しみ」

と聞くと言うより独り言といったような感じで言葉を発する。

さすがに一馬も響也がひなを気にしていることに気付いているので顔がにやけないように全力で押さえ込んで

「あぁ、ひなもくるよ」

とだけ響也に伝える。


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