[一章-14:学園長《 Rector》]
———第4職員室前
「あっ、アニキ!やっときましたか」
と太樹が嬉しそうに言う。後ろには他の3人。
「待たせたね、ん?リア?…………わかったありがとう」
と霊体と会話する悠一。毎回途中で彼の声は聞こえなくなる。
「すまない、僕と一馬、雫は別の用事ができた、君たちは職員室で、話して来てくれ」
と悠一。
「すまない、2人は学園長室まで来てくれ」
と悠一は話を続ける。
「何かまずいことしたかな?」
「能力使ったことかな?」
「……」
こそこそ話す兄妹。それに気づいているかのように
「大丈夫だよ、ひどい処分は下されないようにすることを約束するよ」
と悠一が話す。
「おいおい盗み聞きか?良く無いなぁ」
と一馬。
「すまない、聞こえてしまったもので」
とさらりと自分の強さを自慢するかのような言い方。
第4職員室から学園長室はあまり離れていないのでものの数分でついた。
「失礼します」
と悠一。
悠一だけを見た学園長は
「おお!悠一やよく来たな、客人が来るまでなにをする?」
と久々に孫にあったお爺ちゃんの反応そのものだ。しかし見た目は白髪だが孫がいるようには見えないぐらい若々しく悠一と同じ双緋の瞳。
「あのおじ……学園長、客人はそこに」
と言いにくそうに悠一。
「なっ!すまんかったな、入ってくれ」
手招きする学園長。中に入る兄妹。
「さて。この短い期間に三度も規則を破るとはな……」
と学園長、
「おじ…学園長しかし2、3回目は仕方のないことで1回目に関してはすでに裁定が…」
と兄妹をかばう悠一。しかし学園長はそのことの話ではないいう顔をして
「いやいや、それは今の問題ではない。ただやはり、あの男……海馬くんに似ていると思ってな」
———海馬
本名 斉藤海馬
一馬、雫の父親の名だ。今は妻の斉藤時雨と能力を使って海外で仕事している。
「父を知っているんですか?」
と尋ねる一馬。悠一は怒られるという予測を外して驚く。
「知っているもなにも元々ここの生徒だからな、よくやんちゃするやつだったよ」
と笑顔で懐かしむように、学園長は答える。かなり関係があったようで、一馬は学園長から父の昔話いろいろを聞いた。一馬とは逆でどちらかと言うと昨日の太樹のように絡んでいくスタイルいるだったようでいろいろ迷惑をかけていたようだ。




