[一章-11:学園長の孫《Grandson》]
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丁寧に入ってきたまさにイケメンと言うのにふさわしいと思わせる茶髪、双緋の瞳の男。彼の名は神谷悠一。
「はっ!かかか神谷さん!?」
と驚く一馬以外。
「誰?知り合い?」
とたずねる一馬
「アニキ!神谷さんですよ、あの学園長の孫で能力クラスSSの!」
太樹が答える。
ん?と疑問に思う人がいるだろう。
そもそも能力はS+〜E-までである。なのにSS?と
「おい、まずなんでみんな知っているんだ?
そしてクラスSSって明らかにカテゴリーエラー起こしるだろ!」
疑問を口にする一馬。
「なんで知っているって一馬、学年集会の時とか何見てたんだ?」
と問う響也、それに対し
「基本的に聞いてないからな〜。つまりあれかステージの上で話せるほどの有名人か、さすが学園長の孫」と一馬。本当に興味無いとかではなく、知らないらしい。
「神谷さんは能力値が高すぎて、神谷さんのみのカテゴリーが作られたの。それがクラスSS」
と話に混じってきた宇佐美。これだけ聞いても悠一は本当に強いことがわかるだろう。
彼のために才色兼備という言葉があるといっても過言ではない。
「いやはや、これ程知られていないと逆に悲しくなるものだね、いつもは知られすぎて嫌になると言うのに。あっ僕のことは悠一でいいよ、君とはなんとなく仲良くやれそうな気がするからね一馬」
と言う悠一。
「おいおい、いきなり馴れ馴れしいな初対面だぞ。で、なんか用事があってきたんだろ、ゆうちゃん」
笑顔で自分の前半言っていたことを覆す一馬。
「ゆ、ゆ、ゆうちゃんって!とりあえず謝れ一馬!」
と注意する響也に対し
「いいよ。久しぶりだあだ名で呼ばれたのは、悪くない。用事だがとりあえず付いてきてくれ、ついでに太樹くん、潤くん、涼くん、秀也くんもきたまえ」
堂々とした物言いで命令する、悠一、いや、ゆうちゃん。
「了解 です、神谷さん。行きましょうアニキ!」と太樹が言うと
「いや、これから雫さんを一馬と迎えに行く、ついでにプライベートな話をするので…
先に第4職員室前に行っていてくれないか?」
と提案するゆうちゃん……やはり悠一と呼ぶことにしよう。太樹は渋々応じる。
「じゃ、俺も勉強会に誘う人でも探すか」
と響也。
そして宇佐美を残し皆が去る。
「どうして、どうして私が何かしようとすると大体みんないなくなるの〜?」
と一人になってから悲しげに、呟く宇佐美。
———一馬と悠一は
「プライベートな話ってなに?ゆうちゃん」
先ほど言っていたことなどまるで気にしない口調。
「ん〜、そうだね、単刀直入に言うと劣能力者の君が、規則をかなり短期間に3度破った君の話いや君達の話がおじい…学園長のところまで届いていてね。二回目のは仕方ないにせよさすがに……………」
と言いにくそうに話す悠一。そう一馬はクラスCの劣能力者である、それを知る者は学園内にのごくわずかな人間と親程度だ。
「つまり、それ相応の措置がとられることをわざわざ言いにきてくれたのかよ。仲良くなれるって言うのも嘘かよ……」皮肉と怒りが混じった一馬の言葉。すると悠一は
「いやいや、そんなことはない話が聞きたいと思っただけだよ。仲良くなれるって言ったのは神に誓って嘘ではないよ」
しっかり否定してくれる悠一に、内心安心し喜ぶ一馬。
「そうか、でもあんたが聞いている話以外で違うことなんて………三回目も仕方ないことだったぐらいだよ」
嬉しい気持ちと裏腹な素っ気ない答え方。が一応、一部始終の話を彼にする。悠一は
「ふふっ。しっかり話してくれるんだね、下手したら処分が厳しくなるかもしれないのに。やっぱり仲良くなれそうだ、おじ………学園長に頼んで処分が軽くなるよう頼むよ、一馬」
一馬が女性ならば惚れてしまうかもしれないような、綺麗でかっこいい笑顔で答える。
「あっ、ありがとよ悠一。ほら着いたぞ」
思いもよらない反応に戸惑う一馬。




