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能力の優と劣  作者: 俊
一章:一学期編 (初年度)
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[一章-7:決着《Settlement》]

評価、アドバイス、誤字脱字の指摘などしていただけると幸いです。

振りかぶる大将 また、見えない、守れない、攻撃が飛んでくる。一馬は大将の放つ、次の攻撃をかわすため動く。大将の能力は力をためる動作として対象に向かって殴る動作が必要になる。つまり大将の動きを見ればある程度攻撃の軌道が読めるということである。また、大将の攻撃は誘導機能が全くない。さらに目を凝らせばほとんど透明だが見えないことはない。と、

考えを整理しつつ回避行動とる一馬。大将の攻撃は人のみに干渉するのではなく他の物体とも干渉している。なので一馬の後ろにある壁のひび割れがどんどん増える。しかし見えにくい攻撃に完全には対処できず、後方へ吹き飛ばされる。

今度の一撃は前よりも重い。

〔ぐっ………、雫、今のでどれくらい大将の能力わかった?俺が後何発耐えらるかわからん。このままじゃジリ貧だ。分かったことだけでいい教えてくれ。

———にぃ、おそらく彼の能力は人に当たるまで、

完全に実体がないわけじゃないみたい、能力防御壁(ディフェンス・ウォール)である程度軽減できてるし背後の壁がひび割れているのが証拠。後、わかってると思うけど攻撃の威力を高めるために予備動作があるそれでなんとなく軌道が読める。誘導機能もないみたいだし、後は関係ないかもだけど、大将は常にこっちを見て予備動作と攻撃しているみたい。———よし、オッケー〕

頭の中での会話で何かに気付き、作戦を決める一馬。

「なぁ、大将さん知ってるか?全てのことは全容がわかってなくても特徴さえ掴めれば、対処(・・)できるんだよ」

と何かを教えるように言う。

大将は、何を言っているのかわからず、予備動作・攻撃を続ける。突如、一馬の左腕から黒煙がでてくる。それは前のように固体化せずに路地裏に広がり、一馬と大将の視界を奪う。視界は周りを1m見えるかどうかの闇になる。大将の攻撃は黒煙をかき消しながら一馬の元へと向かう。かき消された黒煙は一馬によって補給される。一馬は黒煙を出したまま壁の側面を蹴り、飛び上がる。一馬の位置がわからないので、黒煙をかき消し、一馬の位置を理解し、一馬を倒そうと夢中の大将は、上空の一馬に気付かない。

「どんな作戦か知らんが無駄だぜ!」

自信に満ちた、その言葉が言い終わる、


刹那


一馬は大将の頭へ黒い刀で一閃。大将の目の前は衝撃

で真っ白となり、大将は倒れこむ。

「ぐっ……どうやって俺の攻撃をかわした……」

意識が朦朧としながらたずねる。直線的に攻めれば視界が悪くかわせるはずがない。

「簡単さ、あんたは予備動作・攻撃の時、狙いを定めるために、常にこちらを見ていた。視界を奪えば暗闇の中から奇襲してくるとでも真っ先に考えるだろうと考えた。そうなればあんたは黒煙を無くそうとしながら攻撃してくるとふんだわけだ。だが俺は飛び上がり、上から攻撃したんだ。もしあんたが上を見ていれば気付けただろうよ」

この説明を聞いたか聞けてなかったかわからないが、一馬がふと見ると、大将の意識は失われていた。

〔能力強化共有(ネクト)を解除していいぞ———オッケー、にぃ、能力強化共有(ネクト)オフ〕

一馬の目が元に戻り、角が無くなり、雫の意識も戻る。

むくりと顔を上げる雫。

「にぃ、さすが」

能力による消耗で疲れ果ている雫の褒め言葉。少し息切れしているようだ。

「ありがと 雫、おまえがいなきゃ勝てなかった。じゃ、帰るか」

雫を労う一馬。

雫は頷き、ふらふらになりながら立つ。その姿を見て少し考えるようにした一馬は

「ほら、おぶってやる。今日は頑張ったしな、ご褒美まではいかないけどお礼だ」

思いもよらない一馬の提案に雫は少し驚きながらも一馬に従う。



次回 舎弟《Underling》

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