[一章-6:新手《Newcomer》]
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図太い声の主に対して男が
「ひっ!すいませんボス」
と言う。
彼は二つの恐怖に挟まれている。
新手が他の3人よりも格上と判断した一馬はすぐさま数を減らすためビビる男を狙いを定めて動く。しかし間合いが広く男は攻撃を知覚して、能力防御壁を展開する。しかし
「無駄」
冷たく放たれたその声とともに能力防御壁は突き破られ、一馬の足に生えた黒い棒が男の鳩尾を突き、男は泡を吹き気絶する。
「はっは、なかなか楽しめそうやないか」
と味方が倒されたのに愉快そうに言う新手の男。
一馬は新手の男を体の大きさからとりあえず大将と名付ける。
一馬は大将に向かって手をパーにして突き出し、
「5秒で終わらせる」
と自信満々に宣言する。
そうして加速し一馬は間合いを詰める、
短刀を振る
当たった
しかし当たったのは大将の腕。にやりと笑う大将。隙を突く大将からのこめかみ目掛けた蹴り、一馬は能力防御壁で受け一度止めるも、大将はさらに力を込め能力防御壁を割る。蹴りの威力は軽減されていたが、一馬は後ろに弾かれる。
「残念だな、5秒過ぎたぞ、もっと楽しませてくれや」
余裕を持って言われる。ちっ、と舌打ちする一馬。大将は、殴れる間合いでないのに振りかぶる。一馬はそのまま突っ込んで来ると思い、身構える。しかし、男はその場で空振りする。何かがあると、思った一馬は正面に能力防御壁を展開する。展開し終わった
刹那
衝撃
一馬は後ろへと吹き飛び転ぶ。殺傷能力は無い一撃だが威力が十分にある。能力防御壁が干渉したはずなのに思ったよりはやく吹き飛び驚く一馬。しかし普通割られたはずの能力防御壁はそのまま残っている。
〔なんだ、能力気絶衝波か?———にぃ、違う見て能力防御壁が割れてない〕
と相手の攻撃について頭の中で会話する。
———能力気絶衝波
能力のエネルギーを球体状に集中させて放つ非殺攻撃、エネルギーの衝撃によって相手を気絶させる。エネルギー体としての実体を持つため能力防御壁に干渉する。優能力者学園に通っていれば、2番目に習得する術である。
次回 決着《Settlement》




