日常の終止符
どもさんおはこんばんちわ皆さんご存知((黙りたまえONAIRです。
はじめまして!!
第一羽(ちなみに誤変換ではありません。読んでいただければ分かりやすいかと思いますー)どうぞ楽しんでください!!!!
「うぅぅ……ぅう?」
眩しさに瞳を開けるとそこには予想外の光景が広がっていた。
だっておかしいじゃないか、昨日までは何の変哲もない部屋だったはずだ。それが、何故壁という壁に赤黒い何かがついていて、手を真っ赤に染めた青年がこちらを見ていて、肉片の様なものが飛び散っているんだ?
余りにも現実味が無い光景に暫く忘れ去っていた「悲鳴」を取り戻し、
「いやあぁぁぁぁぁあ!?」
と叫んでみた。
何なんだなんなんだ何何だ!?おかしいおかしいおかしい。この青年は誰なんだ!?そして壁についた血痕や辺りに飛び散った肉片は何なんだ!?
「あ……うあう……」
上手く言葉が紡げない。
「ああ?ナンダヨ。その辺の血やら何やらは『隗物』の魂の残留だ。ほっときゃあそのうち消えるゼ」
隗物?魂の残留?
聞き慣れない言葉にじわじわとゲシュタルト崩壊を起こしていることがよく分かる。
「あ、あなっ……あなたは誰……ですか……?」
精一杯言えた言葉がこれとはちょっとひどい。
だが仕方ないだろう。これでは皆焦るはずだ。
「は?俺様は“クロウ”。まさか忘れたわけ無いよな?」
クロウ?聞いたことのない名前だ。そんな特徴的な名は忘れるはずが無いのだが。友達も……あんましいないし……。
「何でいきなり凹んでんだ?」
はて、と首を傾げた(いや、正確には傾げようとしたのだろうが首輪的なものが邪魔して傾げきれていない)クロウと名乗る青年の顔を覗き込む。やはり見覚えはない。
「仕方ねぇなぁ、クロウは日本語で?」
クロウ……
「……あっ、カラス?」
「そォだよ。よぉく出来ましたぁ」
ぐっ……何かムカつく。でも……カラスか……?何か……思い出せそうな……?
「あぁ!?まさか私のピーちゃんを殺したカラス!?」
「せぇかい~」
そうか、こいつが私のピーちゃん(ペット用インコ)を……!!
「じゃない!何でカラスが人間なの!?何でここにいるの!?」
「あァ?んなもんてめェがけーやくしたからに決まってんだろォが」
「契約ぅ?」
「あれ?まさかてめェ何も知らずにやったのか?」
何もって何をだ?
「じゃあ説明してやるから有り難く聞けよ?」
……クロウによると、私の一族の二十歳までの女子は、生き物の右腕に触れながら約束をするとそれは『契約』となりその生き物に一生付きまとう、という能力を持つらしい。
「約束なんか……したっけ?」
「あぁ!?覚えてねぇのか!?」
「じゃあヒントやるよ。俺がお前のピーちゃんとやらを殺した三日後にお前は何をした?」
……三日後?それなら……
「ピーちゃんを殺した犯人探し……あっ」
「思い出したか?」
あれは確か……
***
「仕方ないから、助けてあげる」
それは十歳の夏、私の飼っていたピーちゃん(ペット用インコ、享年5歳)が殺された三日後の日。
私はピーちゃんの鳥籠に残されていた犯人(犯鳥?)の羽からカラスと判断し、更に羽の特徴を調べあげ、絶対焼き鳥にしてやると決意し、遂にその犯鳥を見つけ出した。
そのカラスの溜まり場からはピーちゃん(好物はミミズの頭(何処なんだろう))の美しい毛並みを持った羽が数枚見つかったことから、『コイツだぁ!』と断定した。
数十分の激闘の末そのカラスを捕まえたが、よく見るとそのカラスは怪我をしていた。その傷口の形状を見てみると、ピーちゃんのくちばしの形とぴったりだった(何でそんなことが分かるかなんて訊かないで、友達いなかったからピーちゃんを毎日観察してたからなんて言わせないで泣いちゃうから)。
それを見たら何だかピーちゃんの事が思い出され、このカラスを焼き鳥にしてやろうという気が何故か失せてしまった。
しかし、何だか悔しかった私は言ってしまった。
「仕方ないから、助けてあげる。でも私の命が大ピーンチ!な時は助けに来なさい!!」
と既に脳がピンチそうな言葉を、約束を、私はそのカラスの傷ついていない方の翼……右翼を掴んで叫んでしまったのだ。
***
「ぬあああああああああああ……!!」
何してんだ過去の自分……!
「いやぁ?そんな悪りぃ事でも無いぜ?お前がそう叫ばなきゃ、お前今頃死んでたからなァ」
……へ?
「もう消えたけどサ、先刻まで残ってただろ。『隗物の残留』。あれは『隗物』っていう化け物の一部。でも『核』が消えちまってしばらくたったら魂の残留も消える。隗物は人を喰らい、その人間の能力を奪う。まァ隗物達にとっちゃあお前の一族の能力は魅力的だろうなァ。なんせ上手く使えばこの世なんか簡単に支配できちまうからな。つまり、お前の命は今隗物に狙われてんの」
ふむ……つまり核が私の命を狙って……じゃない隗物の残留が……いやいや残……あれ?もう解んないや……
「うん!解った!つまり大ピーンチ!って事ね!」
「バカだろお前」
むっ……
「何よバカって!!第一私はお前って名前じゃない!!東海道中膝栗毛って名前があるのー!!」
「ほんとに本名か、それ!?」
「あっ……東海道五十三次って名前があるのー!!」
「焦るな焦るな」
「……東海道、暁でした……」
「暁だな。じゃあ暁、質問だけどな……どした?」
震えている。私は今、歓喜に震えている!!何せ友達いなかったから下の名前で呼ばれるのとか初めてだし!いやーぁ人生捨てたもんじゃないかも!
……あれ……何だろう……涙で前が見えないや……。
「っ!?何だ!?何で泣き出すんだ!?先刻笑ってたよな!?忙しい奴だな!?」
「ふふふ……クロウの居ないタイミングに隗物カモン」
「いやネガティヴ!?鬱ってるぞ!?」
「大丈夫だよ……」
「……そうか。なら質問だけどな、この家、お前が寝てる間に色々見させてもらったが……お前、両親は?」
「……!」
「い、いや別に無理して答えなくてもいいけどな、た、ただ両親が居ないなら、……あの、えーっと……」
クロウが焦ってる。この短い付き合いでも感じられる、恐らくレアな光景だ。何だかちょっと笑えてきてしまう。
「何で笑うんだヨ」
「うぅん、何でもない……あのね、父さんと母さん、死んじゃったの。二年前に。交通事故で……」
「……」
場の空気が重くなる。
辛い……この空気何とかしなきゃ……。
「そ、そういえば今日学校だ~!!ねぇクロウ、今何時?」
「8時半」
「びゃああああああああああああああ」
まずは読んでいただきありがとうございます!感謝感激雨あられでございます!
一年くらいかけてケータイに打ち込んでいたお話なのでわりとさくさく更新できちゃうかもです(機械音痴な件はおいといて)。
完璧に趣味の作品を公開しているわけですが、後悔はしてません!!
感想お送りしていただけたら幸いでございます!
二羽目も頑張りますので見ていただければすごくうれしいです!




