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凡河内躬恒
香をとめて誰をらざらむ梅花あやなしかすみたちなかくしそ
香りを求めて、誰が手折らないのだろう。道理の無い霞よ、立ち隠さないでおくれ。
※「斎院の屏風に」詠んだ歌。斎院と言えば男子禁制な場なので深読みすると色っぽい歌になりますね。
今日のみと春をおもはぬ時だにも立つ事やすき花のかげかは
今日のみと春を思わない時でさえ、立ち去る事が容易な花の陰であろうか。
※歌合せにて詠んだ歌。春の終わりを詠んだ物でしょうね。
わがこひはゆくへもしらずはてもなしあふをかぎりとおもふばかりぞ
私の恋は行方も分からず、果ても無い。ただ、逢う事を限りと思うばかりです。
※切ない恋歌は良いですね。上の二首が春や花を詠んでいるので、最後は恋で締めてみました。




