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紀貫之
問ふ人もなきやどなれどくる春はやへむぐらにもさはらざりけり
訪ねる人の無い宿だけれど、やって来る春は蔓延る雑草にも妨げられないのだ。
※「八重葎茂れる宿のさびしきに人こそ見えね秋は来にけり」の本歌取りかと思っています。
花もみなちりぬるやどは行く春の故郷とこそ成りぬべらなれ
花も皆散ってしまった宿は行く春の去った跡になるのだろう。
※「故郷」は「旧跡」等の意味合いになると思います。春が去った里と考えるべきものでしょう。
見る人もなくてちりぬるおく山の紅葉はよるの錦なりけり
見る人もいなくて散ってしまう奥山の紅葉は、夜の錦の衣のようです。
※紅葉狩りの時に詠んだ歌です。美しい光景が目に浮かびますね。




