30/73
僧正遍昭
はちす葉のにごりにしまぬ心もてなにかは露を玉とあざむく
蓮の葉は濁りに染まらない心を持っているのに、どうして露を玉と見せかけるのか。
※はちすは蓮の古称です。上句は法華経の「不染世間法、如蓮花在水」(世間の法に染まざること、蓮花の水に在るが如し)によるものでしょう。だからと言って仏教を説いている訳では無く、出家した者ならではの視点で風流な様を表現したのではないでしょうか。
歌の様は得たれど、誠少なし。たとへば、絵に描きたる女を見て、いたづらに心を動かすがごとし。
歌の様は整っているが、現実味は薄い。例えば、絵に描かれた女性を見て、無駄に心を惑わすようなもの。
※つまり、「中身の無い最中」や「二次嫁萌」的な歌だという事ですかね?




