説教 1
そして現在にいたる。
朝一番。
客間でリトさんとレオさんが正座させられていた。
二人の前にはリーアさんとルゥカさんが仁王立ちしていた。
威圧感がすごかった。
二人はなんだかんだ言ってある意味、そっくりだった。
中では依然として説教が繰り広げられていた。
「お二人とも?」
「何を、視線逸らしているのです?」
気まずそうにリトさんは視線を逸らし、レオさんは平然とした顔をしているのに目は視線を泳がせていた。
「お二人!」
!
レオさんとリトさんの姿勢と視線が一瞬で正された。
ビシッと。
「カルヤちゃんに終わりのない坂を登らせたのですか?」
ルゥカさんの声が低かった、いつものほんわか真面目感がどこかに消えていた。
ちなみにカルヤは偽名だ。
「私、言いましたよね?お二人に、『坂の下で待機してカルヤちゃんが迷子にならないように道を教えてあげてね。』って」
「『荷物も運ぶの手伝ってあげてね?』ってねぇ?どういう事ですか?お二人同時に忘れます?普通。」
正座したリトさんは冷や汗がすごかった。
物語に出てくる、追い詰められだらだらに冷や汗が出てる人はまさにこうゆう人というのを体現したみたいだった。
リーアさんが口を開いた。
「二人とも、仕事場にはルト様もいたらしいですね?」
「……昨夜、酒を飲みながら気づいていたのに、知らないフリしていたと同僚に話したらしいじゃないですか。」
「どういう事ですか?」
「……」
二人は正座したまま、口を開こうとしない。
多分、リーアさんとルゥカさんが怖すぎて無になったんだと思います。
バンっと、リーアさんが壁を殴った。
!!
「黙って口閉ざしたら分かんないでしょ、早う言いなさい!」
リーアさんの後ろに鬼が一瞬見えた。




