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奈落に落とされたが、そこは俺の領域だった  作者: 忍絵 奉公


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146/146

第146話 守護竜の涙


氷祭り。

崩壊。

人々。

逃げ惑う。

氷竜。

空中旋回。

吹雪。

視界。

真っ白。

ユキ。

「皆さん避難してください!!」

必死に叫ぶ。

吹雪魔法。

展開。

逃げ道を塞ぐ氷を砕き、

子供達を誘導していく。

住民達。

最初は混乱していた。

だが。

S級カード。

そして。

圧倒的魔力。

誰も逆らわない。

ユキ。

「こっちです!」

「急いで!」

その頃。

広場中央。

アクア。

剣を抜く。

ユウ。

すでに屋根の上。

氷竜。

巨大。

近くで見ると、山みたいだった。

白銀の鱗。

青い瞳。

息を吐くだけで、空気が凍る。

アクア。

「ユウ」

「右から回れ」

「うん!」

次の瞬間。

二人同時に動いた。

アクア。

正面。

ユウ。

高速側面移動。

氷竜。

咆哮。

巨大な氷槍が、空中に数百展開された。

ドドドドドド!!

雨みたいに降る。

アクア。

剣。

振る。

生活魔法の炎。

思ったより、爆発。

レベルアップのせいか、氷槍を次々蒸発させる。

その隙。

ユウ。

屋根。

塔。

壁。

飛び回る。

「おりゃぁっ!!」

顔面へ蹴り。

ゴォン!!

氷竜の頭が揺れた。

住民達。

絶句。

「蹴った!?」

「竜を!?」

しかし。

氷竜。

無傷。

逆に目が怒る。

口。

開く。

超至近距離。

ブレス。

ユウ。

にやっ。

真正面から突っ込んだ。

ゴォォォォ!!

氷の奔流。

だが。

その中を。

突破。

「つめたーい!」

叫びながら飛び出してきた。

アクア。

「感想それかよ!」

そして。

アクア。

跳ぶ。

氷竜の首へ着地。

剣。

突き刺す。

ガギィィィン!!

硬い。

しかし。

鱗が一枚砕けた。

氷竜。

苦しそうに吠える。

その瞬間だった。

アクア。

違和感。

「……ん?」

砕けた鱗の下。

見えた。

黒い紋様。

禍々しい。

呪いみたいな文字。

氷竜。

突然暴れる。

苦しそうに。

まるで。

何かに抗っているようだった。

ユウ。

「あれ?」

アクア。

目を細める。

「操られてるのか?」

その時。

リリア。

屋根の上へ到着。

息を切らしていた。

「その紋章……!」

顔色。

変わる。

リリア。

震える声。

「古い記録にありました……」

『白銀の守護竜』

『国を守る神獣』

「でもある日突然狂い、多くの街を滅ぼしたと……」

氷竜。

再び咆哮。

だが。

今度は違った。

苦痛。

悲鳴みたいだった。

アクア。

「こいつ」

「暴走してるんじゃねぇな」

ユウ。

「助ける?」

氷竜。

青い瞳。

一瞬だけ。

理性が戻る。

そして。

涙みたいな氷粒が、

空中へ散った。

アクア。

剣を構える。

「……やるか」

「ぶっ飛ばして」

「呪いごと剥がす」

ユウ。

笑う。

「それ楽しそう!」

リリア。

呆然。

相手は、国を滅ぼした伝説級。

なのに。

この二人。

完全に、勝つ前提だった。

氷竜。

空へ舞い上がる。

吹雪。

激化。

白銀の災厄。

第二ラウンドが始まる。


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