7 謁見
ロイドは今回の件は全てマリエールの功績だと言った。国王は騎士団の功績のためにロイドに報奨を与えるのだと言った。
7 謁見
国王陛下は、
「なるほど、それは凄い事だな。30人以上の人間を殺戮した残忍なドラゴンだと聞く。2人で倒したのだろう。十分な報奨を用意しよう。」
ロイドは、
「お待ち下さい。国王陛下。報告書にも書きましたが、今回の手柄はマリエール令嬢の物です。逆に私はマリエール令嬢に命を助けられました。報奨は全てマリエール令嬢に用意して下さい。私は報奨は頂けません。」
国王は、宰相を見た。宰相は、
「報告書によるとそうなります。しかし、一人の手柄では大き過ぎるでしょう。二人の手柄の方が他の者が納得しやすいでしょう。後の事は2人で相談して決めればいいでしょう。」
国王陛下は、
「ロイド、私は承知している。その場にいたお前だけが、マリエールに向けられる矛先をかわす事ができる。マリエールだけを国の英雄にするわけにはいかない。騎士団全員が国の英雄なのだ。お前に与えられる報奨は騎士団への報奨だと思え。」
ロイドはそう言われると何も言えない。
「判りました。騎士団への報奨としてありがたく頂きます。」
国王陛下は満足そうだ。
「公爵や侯爵はどう考える。」
公爵は、
「マリエールを第ニ王子と離したのは正解だと思いました。もしもマリエールを第ニ王子結婚させたら後継者争いになるでしょう。それにもしもマリエール一人の手柄にしたらマリエールを女王にしろと言う輩がでないとも限りません。」
侯爵は、
「ロイドが役に立つなら使って下さい。騎士団にいる身です。騎士団の役に立てば光栄です。」
国王陛下は、
「主役にまだ何も聞いておらぬな。第ニ王子の件でも迷惑をかけた。国の英雄が国に不信感を持つようでは困る。マリエールは今やこの国一の魔法使いだ。願いや希望はできるだけ叶えよう。マリエールの希望を聞かせてくれ。」
マリエールは困った顔して、
「第ニ王子に聞きました。第ニ王子が高い家柄の妻を持つと王位継承問題が起こると。第ニ王子と婚約者のように過ごした身には酷い仕打ちだと思います。事情はある程度判っているつもりです。それでも王家や公爵家に酷い目に遭わされたと思っています。これからは自由に生きようと思っています。誰の邪魔もされずに自由に生きるつもりです。それだけの力を得ました。邪魔する者には鉄槌を加わえます。そのつもりでいて下さい。」
国王も困った顔をした。
「第ニ王子の件は詫びよう。察していると思うがこれは用心のためだった。第一王子が無能なら第ニ王子が後継者になる。お前の姉が無能ならばお前が王妃なる。幸い第一王子もお前の姉も有能だった。マリエールが王妃になる必要がなくなった。それが今回の件の理由だ。お前は優秀過ぎる。第ニ王子に嫁いだら必ず後継者争いになる。それだけは避けなければならない。後はお前の自由だ。王族に嫁ぎたいならば第一王子の第ニ夫人となってもいい。第三王子の婚約者になってもいい。どんな貴族と結婚してもいい。仕事辞めて領主となってもいい。なんなら新たな公爵家を興してもいい。仕事をしたいならどんな仕事を選んでもいい。役職も思いのままだ。希望を聞かせてくれ。」
国王は焦ってた。
マリエールは第ニ王子の件を怒っていると言った。今後は自由に生きる。邪魔する者には鉄槌を加えると言った。




