決断
クロンさんを殺すべきか否か、それを考えていた俺の頭に突然昨日までのことが浮かんできた。
「アルカさんすいません、俺はクロンさんを守ります。」
その言葉にアルカさんは一瞬顔をピクッとさせたが直ぐに平静を保って聞いてきた。
「どうしてそうなったのか聞かせて?」
「確かにクロンさんはいない方が安全かもしれない…
でもこの孤児院みたいに良いこともしてる、それにクロンさんに育てられた子の多くは大成してる。
教育者としてはとても有能です。
感情論だけでなくクロンさんは使える、安全性を取るのも確かに正しい。
けど俺は冒険者、リスクをとっても美味しいものを狙いに行く性なんですよ。」
「殺すだの危険だのひっでぇ言われよう、俺の話の筈なのに全然出る場がない。
クロンさん泣きそう。」
………それに恥ずかしくて言えないけどロー君達を育ててくれたクロンさんに何だかんだ感謝してるんだよね。
絶対に言いたくないけど…
「なるほどなるほど、まぁそれも一つか…
じゃっ今日は帰らせてもらうよ、また戦場でね〜」
と言ってアルカさんは帰って行った。
戦場で、か…あの人もクロンさん程じゃないがかなりの強者の雰囲気を感じた。
俺はちゃんと生き残れるだろうか…
「いや〜嬉しいよシン君♪君が俺守ってくれるって?俺か弱いからさぁ〜頼りにしてるよ☆」
イラッ(怒)、やっぱアルカさんに付きゃ良かったかな?
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「一応言っとくけどシン君、この戦い俺と君しかこっち側にはいないから。」
?えっ、何で?(絶望)
「ほとんどのA、B級は捕まってて、それ以下の冒険者はぶっちゃけ役に立たん。
うちの子はこの戦いにゃ使えんし…」
「えっなんでですか?クロンさんの子供強いのに…」
「うちの子は人を傷つける事にぜ〜んぜん耐性ないからね〜、俺がそう仕込んだ。
試合とかならいけるけど命の奪い合いだとてんでダメなんだよね。」
「えっ、でもA級とかになったら盗賊団とかの依頼もやんなきゃいけないですよね?」
「うん、だから殺さなくても良いぐらいに強くならせた。」
うっへ、凄えんだがそれだけにもったいないな、
まあそれはしょうがないな。
「じゃあシン君、君は戦いが始まったらアルカの足止め、それ以外を俺が減らす。」
「えーっと、俺じゃアルカさんに勝てませんよ?もしかしたら死ぬかも…」
「大丈夫、10分稼げりゃ十分。
アルカもとっておきは俺に見せるために全力ではやらないだろうし…」
ん〜〜、まぁそれならいけるかな?アルカさんがどれくらい強いか知らないけど全力じゃないら大丈夫かな?
「じゃあそういうことで3日後ね〜〜」
なんとかして冬休みが終わるまでにこの章終えたいなぁ〜




