あたたかさにつつまれて
僕は、さっき起こったことを整理した。
僕は階段から誰かに押され、死んだ。
そして、僕を巻き込んだ誰かは、僕を恨んでいる…のか?
さっぱり状況がつかめないが、今はこの人のことを探ることにした。
…今回は、中年の男だ。背は低く、垂れ目だ。
どこか優しそうな印象だ。僕は前のようにタブレットを見た。
[大和田 北治50歳 土木作業員]
[今日は中学校の同窓会 7:00〜]
「……は?」
同窓会って…無理だろ!どうしようどうしよう…
もう6時だし……あ、メールで断ろう!
体調不良によりお休みします。的な。
スマホを見つけ、打とうとすると、スマホから
<言い忘れてましたが、今日の予定は絶対です。>
<行わないと、プロジェクト強制終了で、あなたは死んでしまいます。>
…んな勝手な…!!僕は仕方なく行くことにした。
同窓会って言われてたから、めちゃくちゃ人がいると思ったのに、十数人だった。
突然、僕は後から男性に声をかけられた。
「え、大和田くーん!久しぶり!」
「と、どうも……」
「びっくりしたよ!1回も来てくれなかったのに、今日はありがとう!!」
はぁぁぁぁぁぁぁぁ!?こいつきたことねぇのかよ!なにが予定は絶対だよ!
僕はかなりイライラしていたが、楽しく過ごそうと努力することにした。
最初は会話が全くわからなかったが、みんな酔ってきて、やりすごすことができた。
なんだか、こういう時間いいなぁとか思っていたら、解散になってしまった。
そのまま、僕は知らないけど多分仲の良かった同級生と別れた。
家までの道を忘れてしまい、1時間もかけて家に帰った。
そして、また僕は急な睡魔に襲われ、寝てしまった。
寝ていたのだが、妙に暑く、寝苦しい。
そして、なんだか煙たい。
僕ははっとしておきたが、もうおそかった。
家が、火に包まれていた。
[大和田 北治 死因 焼死]
「うわぁぁぁぁ!」僕はまた、死んだ。
そしてはっきりと分かった。
このプロジェクトで、僕は必ず死を経験する。




