所詮この世はバッドエンド
この世はハッピーエンドばかりじゃない。
この世にはバッドエンドってのもある。
朝起きると、僕は見知らぬ男になっていた。
背は高く、体は細い。目付きは悪く、根暗そうな人だった。全体的に、ぱっとしない。
「…え………?誰だ、これ…?」
しかし、自分が誰なのかも思い出せない。
とにかく何かを知ろうと、僕は部屋を見回した。ベッド、机、本棚しかない、殺風景な部屋だった。
すると突然、机に置いてあったタブレット端末が起動し、動画が流れてきた。
<ようこそ、MAFプロジェクトへ>
訳が分からないが、僕はただ見るしかなかった。
<このプロジェクトは、人と人との関わりを違った視点で体験できるものです。プロジェクトには、3つ項目があります。>
<1つめは、自分や友人がもしあの人とむすばれていた…の世界を体験できるというものです。>
<2つめは、自分や友人がもしあの人と出会っていなかったら…の世界を体験でいるというものです。>
<3つめは、自分や友人の立場を変えてみたら…の世界をを体験できるというものです。>
<あなたはある人から、3に申し込みをされました。>
<この世界を楽しんでください!>
そして、動画は停止した。
「………。」
どういうことだ?今分かっていることは、誰かが僕に、このよくわからないプロジェクトをやらせたということだ。
情報を集めるため、タブレット端末を調べると、
[竿城 嘉蹴 (サオシロ カケル)27歲 会社員]
[今日は休み、予定なし]と、でてきた。
こいつ、暇人かよ…。何をすればいいかわからないので、僕はこの人が住んでる街を見るため、散歩をすることにした。
アパートを出て、真っ直ぐ行くと、商店街があった。
空いている店は半分くらいだろうか、この人と同様、パッとしない街だ。商店街にあった店で適当に軽食を買い、高台にある公園のベンチで休むことにした。
「この人、全部フツーだなー…。」なんで誰かさんは、この人の生活を僕に体験させたいんだ?何も無い街だということだけはわかったので、家に帰った。
そこから、僕は朝から色々ありすぎて疲れたので、仮眠をとることにした。
起きると、もう8時だった。急にお腹が減ったため、僕は夜ご飯を買いに行くことにした。
家を出ようとしたが、財布がない。あ、
「公園にわすれたかも…」
僕は、もう1度あの公園に行くことにした。
急な階段を登り、公園へ向かった。案の定、ベンチに財布があった。数時間置いてあんのに取られないって、どんだけこの公園ひとこねぇんだよ…(笑)
財布を取り、僕は商店街へむかった。
そしてあの急な階段を下ろうとしたとき、
僕は誰かに押され、階段を転がり落ちた。
そして、死んだ。
[竿城 嘉蹴 死因 転落死]
「うわぁ!」
僕は目を覚ました。また、見知らぬ人になって…
<ある人から、伝言をお預かりしています。>
<オマエモクルシミヲカンジロ>
何が楽しめだよ…僕はとんでもないものにまきこまれてしまった………




