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当ててみて、私の箱の中に何が入っていると思う?〜俺の冒險用ミミックだ!  作者: 上部乱
第一部——太古の宇宙船遺跡

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第22話 この経験値の奔流――無双のモンクと組むとか、完全にチート起動じゃない

仲間がクモを倒しただけで、

自分までレベルアップした!


さっきのクモ、

どうやらこの一帯のボス扱いだったらしい。


――ってことは、

ちょっとは強くなれたのか?


デレオがまだログを

確認し終わらないうちに、

次のメッセージが浮かぶ。


『戦闘終了。アイテム士Lv13……Lv14……』


直後、下からドンッと凄まじい音がして、

デレオの足元の床がボコッと二箇所、

盛り上がった。


「クモ以外にも、

何か天井めがけてぶん投げた?」


「うん。

さっきムカデとサソリを

一匹ずつ殴り殺した。」


もう戦闘が始まってしまった以上、

ひそひそ声で話す必要もない。


「まだいる?」


アペスの呼吸音は、

平常時というには少し荒い。


とはいえ、

危機に追い込まれている感じではなく、


「ずっと全力で動き回っている」

だけの気配だ。


『戦闘終了! アイテム士Lv15……』


ドスン! ガキィン!


下層から、

また大型モンスターが粉砕される音が響いた。


「おー、これであと一匹。

さっきガマを一匹潰したから、

残りはヘビ一匹だけ。」


アペスが明るいところに出てくる。


その手には、

すでにそのヘビがぶら下がっていた。


彼女は軽く一振りして――


『戦闘終了。アイテム士Lv16

 スキル獲得:ツール製作


 アレカ・ジェマルム、

ジュエルイーターLv15

 スキル獲得:宝石付与/インレイド……』


レベルとスキル名が

どんどん更新されていく。


「このレベルアップ速度は……。」


デレオは目を疑った。

アペスとパーティを組むというのは、

つまり外部チートを導入したのと同じだ。


アレカも、

まるで宝くじに当選したかのように

ピョンピョン跳ね回っている。


デレオにまで、

その喜びが伝染してくるほどだ。


さっきの五体の毒持ちモンスターは、

見た目どおりボス級の敵だったはずだが、

アペスはほぼワンパンで片づけていた。


戦闘が終わるころには、

デレオもアレカも、

戦闘能力がほぼ倍増したと言っていい。


一方で、

アペスはすでにLv46のモンク。


今の経験値なんて、

彼女にとっては端数にすぎない。


『カシヤも、

俺と同じくらいガッツリ上がってたりするのかな?』


ふとそんな考えがよぎる。


考えてみれば、

カシヤはアペスと一緒にここへ入ってきて、


こっちに合流する前にも

かなりの数のモンスターを倒している。


さっきの五体ほどの

ボス級ではなかったにせよ、


そのぶんの経験値は

きっちり入っているはずだ。


――そういえば、

カシヤの職業、

まだ聞いてなかったな。


「デレオ、アペス見つかった?」


瓦礫の山を回り込んで、

カシヤがこちらへ歩いてくる。


「下で害虫退治してる。」


その言葉を聞いた瞬間、

カシヤはデレオのそばまで駆け寄った。


「アペス! 私の声、聞こえる!?」


今にも泣き出しそうな声だ。


「聞こえてる聞こえてる。


そんな心配そうに大声あげられると、

あたしまで『お母さん』

呼ばわりされてる気分になるんだけど?」


「そういう、

性格悪く聞こえること言うのやめなさいよ! 


そっちはもう大きい敵いないでしょ?」


涙がこぼれ落ちる前に、

カシヤは指で目元を拭った。


「デカいのは全部片づけた。

残ってるのは小さいのだけ。


でもこいつら、何かおかしい。

叩いても叩いても減らない。」


「小さいって……どんなモンスター?」


デレオが尋ねる。


「見た目はスズメバチっぽいけど、

かなりデカい。


あたしの靴くらいのサイズで、

色は鉄みたいな灰色……ん? 


これ、

よく見たらハチじゃなくて機械?」


「それはまずい……。

機械なら、まだマシなんだけどな。」


デレオの声には、

本気の不安がにじんでいた。


彼は知っている。


迷宮にいる機械たちは、

基本的に人間へ積極的に攻撃を

しかけてくる存在ではない。


下層から聞こえてくるブーンという羽音は、だんだん密度を増していく。


まるで死神の吐息が、

すぐ目の前まで迫ってきているかのようだ。


「やつら、恨み深いんだ。


最初に手を出した時点で、

もう終わりだぞ……。」


デレオは、

腰にぶら下がったダガーを握り直した。


———大したことではないこと———


アイテム士のスキル

初期スキル:耐荷重増加

Lv2 節約

Lv3 アイテム効果倍増

Lv5 メンテナンス

Lv7 熟練

Lv11 簡易アイテムの製作

Lv13 ツール製作 ←いまここをすでに超え

Lv17 コストダウン

Lv19 リサイクル

Lv23 量産

以降不明


付録:ジュエルイーターのスキル

初期スキル:宝石レーザー

Lv2 アクセサリー製作

Lv3 簡易アイテム製作

Lv5 鈑金

Lv7 ポリッシング

Lv11 インレイド

Lv13 宝石付与 ←いまここをすでに超え

Lv17 宝石レーザー強化

Lv19 接触ダメージ耐性強化

Lv23 光学耐性強化

以降不明


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