二回目ミッション
俺はゆっくりと目を開けた。
(めっちゃ平野だな)
今回のミッションの場所は、『平野』だった。
その平の中、一人の少年がこっちに向ってきた。
「今回のミッションを受ける人?」
「う…うん」
「そっか!早速始めようか」
「あぁ…」
俺と少年は特に話すことなく、ミッションが始まった。
『開始を検知いたしました。これよりミッションの開始をいたします』
「じゃあ走るの頑張ってね。僕は上から見るから」
「え…」
俺は走り始めた。
(なんであいつは上で見てるだけなんだか…)
俺は文句を垂れ流しながら、足を動かした。
「やば…これ…きついんだけど…」
俺は300mくらいで疲れてしまった。
そうしていると、管理人が来た。
「どうしたの?」
「疲れました…」
「疲れた?まだ全然だよ?」
「はい…」
「もっと頑張ってみてよ」
「はい…」
俺は、言い返すこともできずにまた走り始めた。
――――――数分後――――――
「まって…まじで…」
俺は倒れこんだ。
モニターには『1km』と書いてあった。
そうするとあのクソガキ、管理人が来た。
「今度はどうしたの?」
「疲れました…足が棒みたいになって…」
「へぇ~まあ確かにさっき疲れたって言ってた時より全然進んではいるけど…」
「でしょ?だから休ませてください…」
「え…無理」
「は?」
「だから無理。僕もさ、ここの管理人だけじゃないんだから君だけに時間はかけられない」
「…」
「わかったら、さっさと走って」
俺は立ち上がり、棒のようになった足を無理やり動かし走り続けた。
――――――数分後――――――
『3km到達』
そうモニターが言った。
「はぁはぁ…」
俺は息を切らしながらも、モニターの声に少し救われた。
(まあいいや…走るか…)
俺は気にせず走り続けた。
もう足は筋肉痛を越して、釣ったように痛かった。
――――――数分後――――――
『5km達成いたしました。お疲れさまでした』
そうモニターが言った。
俺はその場に倒れこんだ。
「足いっっっっっった!」
また管理人が降りてきた。
「やっと終わったのか…さっさと帰ってくれ」
「…」
俺は無言で、痛い足を上げ立った。
「俺から言うのも何なんだけど、お前…仕事向いてないぞ」
「は?」
「お前の仕事環境とかになんか言うつもりないんだけどさ…
お前は接客の仕事はしない方がいい」
「何言って…」
「お前のその態度見ると、多分むかつく人が多いと思う。
だからお前に超強いメンタルがあるならいいんだけど、あるようには見えないんだわ」
「だから何言ってんだよ」
「いいから聞けよ」
「…」
「お前が何で天界っていうのか?管理人の仕事できてんのか俺にはまったくもってわからん。
お前は給料もらってんのか?」
「い…一応…もらってる」
「そうか。尚更だな。
お前は接客には向いてない」
「なんで…そんなこと言うの…」
管理人は泣き始めてしまった。
「俺が経験してるからだ」
「え…」
「俺は転生する前、バイトっていうか仕事をしててな。
俺は人と話せるように、接客を選んだんだ。
俺が普通に対応してるだけなどに、客は文句を垂れ流した。
だから何でだろうって思ってたさ。そして気づいたら辞めさせられてたさ。
っで今その理由がわかったってこと。
お前の接客は俺に似ている」
「…」
「だからお前らにやめるってことは出来ないのかとかは知らんが
やめられないなら、文句はたくさん言われることになる。
もし辞められるなら、お前は自分自身を変えることができずに周りに嫌われて終わりだ」
「いや…嫌だ」
「そうだろ」
「うん…じゃあどうしたら変えられるかな…」
「そうだな…お前はまずはほかの管理人は降りろ」
「え…でも給料減っちゃう…」
「まずは一つに専念しろ。俺の世界でも一つに特化したやつがレベルが違う」
「…」
「そして人に寄り添え。無理でも応援するくらいはしなさい」
「はい…」
「そして、人を煽ったり急かしたりしない」
「はい…」
「それをやればいい人生を送れるよ」
「…うん」
「あとはお前の心だな」
「うん!」
「頑張れよ…管理人」
俺は帰還ボタンを押した。




