初ミッション
「じゃあミッションやってみる?」
「う~ん」
俺は少し悩んだ。
(ミッションがどのくらいの所要時間なんだろ…
でも指定された量か…じゃあ管理人?次第か…)
俺はそんなこと考えて、結果的に【運】だと思って俺は言った。
「じゃあ受けてこようかな」
「じゃあいってらっしゃい」
俺はミッションテキストボックスの【承認】と押した。
その瞬間、転生したときと同じくらいの光が俺を包み込んだ。
(こんな感じなのか…)
俺は目をつぶった。
――――――数秒後――――――
俺は目を開けた。
(ここ…どこ…?)
俺はよくわからない場所に転移していた。
周りには遊具?のようなものがあったり、ベンチがあったり
まるで公園のようだった。
(日本の公園が舞台なのか…?)
俺は周りをキョロキョロと見渡した。
その時だった。
「また人か…てか男だし…」
そんな子供の声がした。
俺は声の方を向いた。
そこには、小学2年生から小学3年生程度の青い髪の男の子がいた。
「だ…誰?」
「あぁ…ここの管理人だよ」
「…」
(こいつ…本当に管理人?さっきの発言的に駄目だろこいつ)
俺がそう思っていると少年は話し始めた。
「じゃあさっさとミッションやるよ」
「わ…わかった」
「えっと…僕が指定する量のゴミを拾ってね」
「わかった。どこに量は…出るの?」
「えっとね…」
そう少年が言うと、俺の目の前にはモニターが出てきた。
「そこに、拾った合計の量が表示されるから」
「わかった…」
「そしたらね…男だしな…」
(ん?今やばい発言しなかったか?)
「よし、そしたら100キログラムだ」
「え…多くない?」
「黙れ。100キログラムだ」
「いや…さすがに…」
「つべこべ言うな。やれ」
「…はい」
俺は小学3年生か4年生くらいの子に押され、負けてしまった。
(てか、この世界にキログラムとか単位あるんだな…)
俺はそんなことを考えながら、ゴミ拾いを始めた。
(てか、100キロもゴミ落ちてる公園やばいだろ)
そんな文句を心の中で言いながら、ゴミを淡々を拾った。
その間も少年は俺を見続けてた。
(なんであいつはずっと俺のこと見てるんだ…)
俺は気にしないように、目をそらしながらゴミ拾いに集中した。
――――――9分後――――――
(もう無理だ…腰が…腰が)
俺はずっと腰が曲がった状態でいたこともあり、俺は腰が痛かった。
「おい!休むな」
そんな少年の怒号が俺の耳に入る。
「はぁ…はぁ…はぁ…」
俺は無視をし、また始めた。
そうすると少年はまた言った。
「おい!無視をするな!」
「…」
「耳付いてないのか!」
「…」
(ぶっ飛ばすぞ。クソガキが)
俺はどんな言葉を言われても無視し続けた。
いや、自分のためにもし続けるしかなかった。
(俺はあんなクソガキにキレるほど馬鹿じゃない…
俺は器が広いんだ。)
そう自分のことを褒めたかったからだ。
――――――12分後――――――
俺は少し腰を上げた。
(やっぱきついな…)
俺はモニターを見た。
『現在:5/100』
(バグってないか…いやバグってないと俺のメンタルが死ぬ…)
俺は数を見て、絶望した。
俺はあんなに拾ったのに、まだ『5キログラム』しか拾えていないのだ。
(なんで…)
俺はそんなことを言いながらも一生懸命取り組むことにした。
(新しい生きる場所なんだ!前の人生よりはマシだ!マシ!)
俺は前の人生の出来事を糧にして頑張ることができた。
――――――13分後――――――
「きつい…」
そんな言葉を呟いた。
「何がきついだ!さっさとやれ」
そう少年の怒号が聞こえる…
(なんで…あんなクソガキに言われないといけないんだ…)
俺はまだ耐えることにした。
(てか…ほんとにこの公園に100キログラムもあんのかよ…)
俺はそんなことを思いながら、つづけた。
――――――10分後――――――
(やばい…さすがに…きつい…)
俺は地面に座り込んだ。
案の定…
「おい座るな!ゴミを拾え!」
(うるせぇな…)
俺は疲れも相まって、イライラしていた。
「さっさとやれ!体力ゴミが!」
「…うる…せぇな」
「なんか言ったか?」
「うるせぇって言ったんだよ」
俺はキレてしまった。
「人間はな。普段から腰を長時間曲げることはねぇんだよ。
だからな普通はな。10分くらいで『痛い』って感じるんだよ」
「…」
「お前が人間か天使か知らんがな…管理人やるならちゃんと勉強してからやれよ」
「…」
少年は泣き出してしまった。
(やべ…ペナルティあるか…もしかして…)
俺はすぐに少年のところへ行こうと思った。
でもそれを阻む、俺がいた。
(俺は正しいこと言っただけだしな…行く必要なくね…)
そう思う心と同時に良心も働いた。
(でも泣かせるのは違うよな…見た感じまだ子供だし…)
俺は少し悩んだ。
(行くべきか…それとも行かないべきか…)
俺はそんなことを考えていた時だった。
(俺は変わらずこの生涯を暮らすのか?)
そういう疑問が俺の中に出てきた。
(前の人生でいじめられたのは自分の性格のせいかも知れない…
よく母さんは『性格は治せない』って言ってたけど変えることくらいならできるかもしれない…)
俺はこの時思った。
(変えるチャンス!今しかない!チャンスを逃すようなもう愚かな真似はしたくない!)
そう俺の中で決まった。
それと同時に俺は少年のところへと走っていた。
「さっきは言い過ぎた…ごめん」
「…」
俺は謝ったが、少年は泣いてて会話が成立しなかった。
「…」
「…」
俺と少年には気まずい空気が流れた。
その時、少年は小さく言った。
「僕…今日が初めての管理人の仕事だったんだ…」
「…」
「先輩に『圧をかければ言うことを聞く』って言ってたから…」
「…」
(先輩もクソガキじゃねぇか)
「だから…だから…やったのに…」
「そうだったのか…」
「でも…僕も言い過ぎた…ごめん」
少年は俺に抱き着いてきた。
「大丈夫だよ…俺も言い過ぎたところあったから」
俺はそう言った。
「…仲直りしたい」
「…ん?」
(このクソガキは何を言っているんだ?)
「仲直りがしたい」
「…な…仲直り?」
「そう…仲直り」
「仲直りか~…」
「僕も…ゴミ拾い手伝う…」
「え…」
(これはありがたいな)
「駄目?」
少年は俺の眼を見て言った。
「わかった…やろうか」
俺と少年は仲直り?ということで、一緒にミッションをやることになった。
――――――30分後――――――
「終わった~!」
「そうだね」
俺たちは、協力しすぐに終わらせた。
「これでミッション終了だ~!」
「ねぇ」
「どうしたの?」
「お兄さんの名前…教えて?」
「名前?俺は古山 凪だよ」
「凪…珍しい名前だね」
「そうかな…?」
「僕はアンチェロ・デフト・ローラだよ」
「長いね…」
「そうだね。だって天使だもん」
「そっか…」
(天使はみんな名前が長いってことか…最悪だ。俺は名前覚えるの得意じゃないのに)
「じゃあな。アンチェロ!」
「うん!じゃあね!凪!」
俺はミッション終了のボタンを押した。
また俺の体を強い光が包み込んだ。




