見た!の世界にはまりそうですわ
皆様 御機嫌よう、 アンジェリーナですわ。 よろしくお願いいたしますね。
さて私は今女神様のお供で地上の神殿に来ておりますのよ、儀式の為に参りましたの はぁぁー儀式って苦手ですわね。
我が君様も長々しい司祭様の祝詞とか、誰それ様のご挨拶とか、 「そんなの省けや」オーラが御身から放たれてますわ。纏われている後光のお陰で私以外の者にはバレてませんけれど…
疾風のように現れて、 ささっと渡して、疾風のように去って行く~
それが、我が君様の理想とされる「拝謁の儀式」なのですが、それではあまりににも失礼ですからそれなりに威厳を正して臨んでおられるご様子ですわ。
まぁ これさえ終われば今日はお楽しみにされてるご予定が入ってらっしゃいますので、列席されてる方々にお向けになる笑顔も、 今日は 一段と耀いておられますわね。 「拝受の儀式」も終わりましたからそろそろ儀式も終了ですわ。
―――――「どう、エリック 似合う?」
儀式を終え、魔法使いの最高位「聖魔導師」の位を女神様から与えられ、その証でもある「月白のローブ」を身に纏う、アリエノールは列席していたパーティーのメンバーの「聖剣士」エリックに感想を求めた。
「最高です!美しいです!素晴らしいです」
「うふふ ありがとう、 私貴方が先に昇格したから、悔しくて必死になって頑張ったのよ~うん!私偉い!」
満足気にローブに目をやるアリエノール
「しかし残念だったなぁ、アーサーが間に合わなかったのが…」
「本当に!誰よりも見てもらいたかったのにーでも仕方ないわよね、 「勇者」として東方に出向してるんだもの」
寂しげに微笑むアリエノールにエリックは近づくと優しく肩を抱く。
「そうだよ、俺達の教え子は今や女神様から「光の勇者」の称号を与えられる程に成長したんだから…それに俺達の結婚式には必ず帰って来てくれるさ」
――――― まぁぁぁぁ!やっぱりですのぉ! 怪しいとは思ってましたけど、ご!御結婚なさいますの!
ほほーん、 これから少し出歩くので一応人間に化けて来ましたけれど、何やらいい雰囲気のお姿のお二人をお見受け致しまして、
はしたないですけれど、柱の陰からこっそりと……もう少し致しましたら女神様も来られるので、少々この場に「隠密」の術掛けておきましょう。
「これ、そこで何してるの?術迄かけて …それよりもこれで人に見えるかしらね?」
「ええ、大丈夫ですわ、 それよりも我が君様、只今そこで面白い展開になってますの」
面白い?小首を傾げながら近づいて来られた我が君様は私と共に柱陰からこっそりとお二人のご様子を伺います。
「まぁまぁ、フゥーンこれがリア充とか言うものなのね~見たところこの二人は出来てるの?うふふ ラブラブね」
「ええ、結婚なされるご様子ですわ」
「まぁ それは御目出度い事ね 子孫繁栄は良いことよ」
フフフ 何やら私愉快な感じがふつふつと湧いて出てきましたわ。
これから出かける先の御仁の事を考え そして同じパーティーメンバーでいらしたお二方の充実した現在のご様子……
ふと我が君様を見上げましたら、おそらく私と同じ心境であらされたのでしょうね、
美しいですが黒い微笑みを浮かべておられましたのよ。




