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名前は、まだない  作者: 青山春野
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 今回も今回とて短いクセに結構回りくどい文章。

 それと予約投稿失敗しまくるんですがなぁにこれぇ?



 申し訳ないですorz

 ネット機能を使って何かを探したり調べたり――とにかくそんな時に、こんな経験をしたことはないだろうか?

≪検索結果:0件≫

 ないし、

≪お探しのページは見つかりませんでした≫

 etc……が表示された経験が、ないだろうか。

 いや、この現代――言ってしまえば結果至上主義である現代日本で、こんな状況に陥らない方のが稀であろう。最近では自家発電までしてネット機能を使うホームレスだっているワケだし。

 つまり。

 何が言いたいのかというと。

 ……今の自分の頭の中が似たような状況になっているという事である。

 思考停止ともいう。

「    」

 絶句だった。言葉も出ないし手も足も出ないし現在進行形で最も要求されているはずの打開策も出てこない。強いて出るのは解決しえない疑問符ばかり。どちらかと言えば検索エンジンよりパソコン本体の熱暴走の方が例えとして正解なのかもしれない。まぁなんにせよ、今の戯言コレは現実逃避以外の何物でもないのだけれど。

「……らしくない」

 昨日から突発的な事が発生し過ぎていて、いつもの自分のスタイルが構築できていない気がする。いや、両親も顔も見た事がない祖父も幼馴染みの母親も亡くなって――その上『彼女』のあんな表情を見たら誰だって……いや、これは自分だけでいい。

 こんな思いをするのは自分だけで結構だ。本当は自分さえも経験したくはなかったが。

「……で、『コレ』どうしよう?」

 あやうく暗黒面に堕ちそうになった気分を深呼吸でリセットして、もう一度現実に立ち向かう。

 ――『コレ』。

 具体的に言えば以前読破した電波な女の子の第1形態を彷彿とさせる妖怪・シーツおばけ――ちっとも具体的じゃなかった。そもそも妖怪とおばけでダダ被りなのはなんなのかと。それに、なんでも妖怪の所為にするのは実在するやもしれぬ妖怪に対して失礼だろう。

 閑話休題それはおいといて

 この意味不明な状況で問題なのは、ふたつ。

 まず、このシーツおばけ(言い方が気に入ったので続投)の中身。

「――すぅ………… ――すぅ…………」

 誰が聴いてもヒト――特に女性らしい穏やかな呼吸音がヒト型のこのカタマリから聞こえてくる。おそらく女性なのだろうが、如何せん正体を確かめようと思っても状況が許さない。

 そう、この現場じょうきょうがもうひとつの課題だ。

 例えば、ある人が寝ている部屋に行くとする。そこでふたりの人間が仲睦まじそうに寝ていたとする。その場合、第三者は現場をどう捉えるだろうか?

 なんの話かと言うと、要するにこの『シュレディンガーの猫』あるいは『パンドラの匣』状態のシーツおばけの中身を確定しようとして万が一にも起こす可能性よりも――来たる時のためにそっとしておいて、「あ、コレ? シーツが丸まってるだけさHAHAHA」と誤魔化す可能性に自分は賭けた方がいいと言う話である。

 ……その時シーツ剥がされたらおしまいなのだけれど。

 主に自分の人生が。



 この時、自分は目の前の量子力学にフリーズしてた思考ソースを無理矢理起動させてたおかげですっかり失念していた。そのふたつがただの可能性の話ではなく実際に起こりうる事柄であると言う事を。

 何より――――、



 さて問題。

 ここはどこでしょう?

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