36.冒険者ギルド長
前話でいきなりログアウトして終わらせてしまい、慌てて直しました;;
す、すみません……
その日のうちに始まりの町へと戻ってきた一行は、駆け足で諸々の手続きを進めるため急いで冒険者ギルドに向かった。なぜならログアウトまでにクエスト達成の報告と報奨の話をしたいのだ。もし今日できないと、次に全員がそろう1週間後の手続きになってしまう。
「ナディア、なんとか今日中に達成できたよ。地図はとても助かった」
「ヤマ さま!達成おめでとうございます!ご無事でのお帰り 何よりです!では依頼品 をお預かりします。―――はい 間違いありません。皆様の ギルドカード を頂けますでしょうか?履歴を更新いたします。」
「ありがとう、それでこのクエストに関して色々相談やお願いがあるんだけど」
「畏まりました。こちらも 確認 させていただきたいことがありますので、別室 へよろしいでしょうか?」
「ああ。」
夜都がちらっとレタス達をみると、大和とナディアのやりとりに衝撃を受けて固まっていた―――
夜都はそんな二人の背中を押して大和の後をついていった。
三階まで階段を上がりながら、ナディアが「ギルド長に お会いしていだだきます」と伝えてきた。一階の受付だと人目があってそこまで話せなかったそうだ。
一行はギルド長の部屋に案内された。
「ギルド長 シルワ村の捜索クエスト を達成された ヤマ
さまとそのパーティーのみなさまです。臨時のため パーティー名はありません。ヤマ さま ヨル さま れたす さま reinasama さま 当ギルド長の ハディス です」
「やあ よくきた。私がギルドの長を務めている ハディス だ。あのクエストを達成できる者が出てくるとは素晴らしい。どうぞそちらに座ってくれ」
「初めまして、ハディスギルド長。私たちはあと15分ほどしか時間がないため、早速話を進めていきたいと思います。」
四人が席に着席してから大和がそう切り出した。
「了解した。まずこちらからの確認事項だが 君たちは シルワ村の ゲート を発見したね?でなければこんなにも短い時間で戻ってこれまい。もしそうなら 情報 をもらえないか?その分 報酬額 を上げよう」
「はい。あのゲートは、村の中央に残る比較的大きな建造物の地下室にありました。奇跡的に残っていたので、早めに地下室が倒壊しないよう何らかの措置をしてほうがよいと思います」
「わかった。私が村の状態を下見にいく際 大工職のものを何名か連れていこう。村の場所 はどうやって見つけたのか?」
「地図を目安に、街道右側にここに描かれた横道がないかどうか気を付けながら進んでいくと見つけられると思います。ただし、街道より離れた地点にありましたが」
ぽんぽんと話が進む。ログアウト10分前のアラームが鳴り始めた。大和は努めてにこやかに、だが更に早口でどんどん話を決めていく。
「では 追加の報奨分も含め これらの項目 でそちらの要望を満たせるか確認してくれ」
ギルド長から受け取った報奨目録一覧には、当初の報償金に加え、依頼品を依頼主に渡すときに中をみせてもらう権利(それ以上は当人同士で交渉)、シルワ村の薬草畑三ヶ所と鍛治屋の所有権(土地も含め)が記載されていた。
「それぞれ誰が受け取るかは パーティー内で調整してくれ。どうしても揉めそうな場合は ギルドが相談にのってもいい。他に何かあるか?」
「はい、あと一点だけ。今日は時間がないので、今度依頼主に会うときにでも、あの村が廃村になった経緯を話してください、できたらでいいのですが」
「ああ それなら構わないと思うよ。私も少し知っているくらいだからな。恐らくそのうち広まる話だ。ではこれで」
「お時間いただきありがとうございます、ハディスギルド長」
にこっと笑う大和の様子を見た夜都は、また大和の好感度が上がったな、と内心思った。レタス達をみると再び固まっていた―――
……………………………
「じゃあ今日はありがと。お疲れさま、楽しかったわ。色々と衝撃的なこともあったけど。ヨルくん、薬草の件また連絡するわね!」
「鍛治屋にあの依頼品のこと、たくさんありがとう!!この御礼は必ず!!引渡しの日時決まったら連絡よろしくね~ば~い」
レタスとレイナはそういうとあっという間にログアウトしていった。本当にぎりぎりだったらしい。
「じゃ、俺達も出るか!」
「ああ、最後駆け足で疲れたよね、早く戻って休もう」
三時間と決まっているせいか、今日も時間いっぱい予定を詰め込んでしまった。幸い、強制アラームはならなかったが二人もすぐログアウトした。
……………………………
「っはあ~つっかれた」
「日比谷の知り合い、濃いキャラばっかりだったね。いい人達だったけど」
「その割に大和は平然としてたじゃないか」
「そうみせるのは苦手ではないからね。けど、三時間動き続けるのはできるだけ止めたほうがいいね。日比谷も最後のほう、話し方が生返事気味だったよ」
「大和は見えなかったけど無理してたんだな。このゲーム、ほんとは自然の中でのんびりやる目的だったんだけどさあ。次は俺のホームに行こう。東の田舎のほうにあるんだ。時間を気にせずのんびり旅をしながらさ」
「いいね。じゃあ来週はそうしよう」
夜都はうっかりしていたが、同じOnline RPGでもダイブ型VRとモニターでやるものでは得られる情報量が全然違う。同じ感覚で続けてプレイしてはいけないのだ。特に初心者の大和にはきつかっただろう。本当に悪いことをした、と後悔した。まあ最初は二人でのんびり時間をかけてクエスト攻略する予定ではあったが……
(もう一つのクエスト、夕依を誘うなら進め方を気を付けないといけないな)
夜都は、そう反省しながらも、今日、日曜のこの後の半日をどう過ごすか大和と計画を立てて楽しんでいた。まだ休みは終わっていないのだ。
誤字脱字乱文ですが、読んでくださってありがとうございます♪
廃村捜索クエスト、内容を詰めすぎたのか書いてて私も疲れました。
もうちょっとのんびり進めていこうかと思います~




