こぼれ話 必殺兵器 5(最終話)
これで、こぼれ話(1)は終了。
いくつかの、まだ書いてない(書けなかった)ネタもあるので、もう数話分くらいは書けるかと。
あとは、本編終了後のガルガンチュアクルーの話を数話書いて、本当に終わりです。
まあ、予定は未定、決定にあらず(笑)
惑星上での戦いが始まる。
敵の巨大ロボットは支援戦闘機が全滅しても決戦兵器の常道で単騎で敵惑星を制圧可能なように設計されているらしく、巨大ロボットが宇宙空母から発進する。
同時に降下ポイントも判明するので、そこへ駆けつける、こちらも巨大ロボット。
ロボット単体へ5人のパイロットが乗る単座戦闘機が合体収納され、こちらは既に戦闘準備が完了しているために敵ロボットを待ち受ける形となる。
「敵ロボット、数分後には、そのポイントへ着地予定!まずは、必殺の音波兵器以外で攻撃してみてくれ。敵ロボットの性能を掴みたい!」
研究所から指示があり、まずは必殺武器以外を試すこととなる。
果たして数分後、敵ロボットが目の前に着地。
着地の前に敵ロボットはミサイルやレーザ兵器を放ってきたが、こっちの防御シールドはビクともしない。
着地すると相手のシールドも消えたと研究所から通達。
まずは相手の性能確認が先だと相手も気づいたらしい。
双方とも防御シールドを切った状態で、まずは殴り合いとキックの応酬。
操縦席にも轟音と振動は伝わるが、こっちは単剤戦闘機がショックアブソーバの役目をするのか、そこまでパイロットに衝撃は伝わらない。
相手は操縦席がロボに直付らしく、かなりの衝撃を受けているようだと、外から見ても分かるほどにパイロット(単座のようだ)の動き(操縦しているから、ロボット自体の動き)が鈍るのが分かる。
相手もこちらも互いの性能は(大まかだが)解明できたので本気で敵の破壊に移る。
「必殺兵器、発射体制に入る!今回、俺が使うので他の四人は防御フィールド展開!」
俺が叫ぶ。
まあ、初回は実戦テストも兼ねているので、他の四人より耐久力があると分かっている俺に指令が下っている。
「ワンダー、ボイス!」
足や腕、胴体の各シャッターが開き、音波を集中させるための微妙な角度調整に入る。
本当なら、この微調整に数分は欲しいところだが、戦闘中に贅沢など言ってられない。
数秒で大まかな調整が完了するので、後は連続発射で微調整するしかない……
「頼むぞ、スピーカーも本体も、保ってくれよ……」
つぶやく俺。
戦闘中に使うのが今回初めてなんで、ロボ本体も音波発射システムも、どのくらい持ちこたえるのか分からない。
「よし、行くぞ!うぅー、やぁー、たぁーっ!」
一拍おいて、ものすごい衝撃が肉体の全て(細胞レベル)に浴びせられる感じがする(これでも相手に与える衝撃の1%以下だと聞いている……1%以下の衝撃がパイロットに耐えられるかどうかは問題ではない)……
気づいたら俺は研究所の医務室で、ベッドに寝ていた。
戦闘はどうなったと聞いたら、相手の巨大ロボットは表面金属が捲れ上がり、連続した最大音波の集中により、数秒後に粉々の金属粉になったとのこと(相手のパイロットは、戦いだったから非情な最後でも文句言うなと言葉をかけるしかできないほどの凄まじいショックだったろう……次に生まれてくるときには今度こそ平和な宇宙に生まれてくるが良い……)
俺の方も骨折くらいは優しい方で、内臓にも各種ダメージが蓄積されてたと。
鍛えているとは言えベッドから開放される予定は至近で4ヶ月ほど、長引けば半年は覚悟しろと言われる。
つまりは、もう兵士としては終わりってことだな、こりゃ。
本当に退院まで半年かかり、とりあえず退職金と各種手当、思いがけない高額の傷病年金までもらえることとなり、俺は研究所を退所する。
あ、敵のその後はどうなったかって?
とりあえず、敵の手持ち武器も(巨大ロボット含めて)全て無力化してしまったので、敵勢力は追加支援を本星より受けないと動きが取れなくなった。
で、一年後……
本星からやってきたのは、クーデターから正当な政府へと戻った宇宙軍の陳謝とクーデター側の捕縛と制裁を担当する新しい宇宙軍艦隊。
本星の近くにある星系から始めていたので、こちらに来るまで時間がかかったと、クーダターから立ち直った政府高官が土下座する勢いで謝ってきた。
ということで俺達の星系も無事、相手の星系とも真っ当にお付き合いすることとなり、数日後には互いの星系へ使者を送り合う。
ちなみに、必殺の音波兵器ロボの説明をしたら、相手は爆笑したらしい。
確かに、宇宙空間では使い物にならない究極の防衛兵器ですねと、ひときり爆笑した後に言われたとのこと。
巨大ロボットのその後?
詳しくは聞いてないが、平和の象徴として星系議会の真正面に置かれることになったらしい。
会議の中継ロボットとして、映像中継と共に音声中継用として使われるんだって。




