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契約のゼーレ  作者: 秋豆トマト
第一章 悪魔と契約した少女
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プロローグ

「ハァ…ハァ…」夜の森林の中を何かが移動している。人型だが角がある。そして鋭利な爪がある。そう、彼は怪異である。そんな彼は今8歳くらいの女の子を抱きながら逃げている。まるで何かから逃げるかのように。


「そろそろ撒いたか?」


彼がそう思い後ろを振り向くと

「バゴォォン!!」と無数の落雷が襲い掛かってきた。


(クソッ、まだ撒けてなかったか…)


彼はそう思いながら上を向くと和服姿の女が浮いていた。


「お前しつこいぞ!いい加減諦めろ!」


と彼が女に言うと。


「だまれ、貴様こそ早くそのガキをよこせ!!」


と言いながら突っ込んできた。


(クソッ…この子がいると戦うことが出来ねぇ…)


そう思いながら彼は女を躱すとそのまま逃走を続けた。


「私から逃げられると思うな!」


女がそう言うと指先に電気を集中させ逃走者に向かって放った。電撃は右足に当たり怪異はバランスを崩し倒れてしまった。


「こりゃまずいな…」


彼はそう言いながら歩いてくる女を目で確認する。


(やっぱり怪異か…)


そう思いながら彼は木に寄りかかりながら立ち上がる。


「いい加減そのガキを渡せ!!」


女の怪異は右手に電気の玉を発生させなから近づいてくる。


「だから渡さねぇよ…」


そう言いながら彼も右手に力を込める。


「なぜ渡さん!?」


女の怪異がそう聞くと


「スカルと約束してんだ…この子はなにがなんでも守るってな!!!」


そう言うと力をため青白い炎のようなものが吹き出す右手を思い切り女の怪異に向かって振り下ろした。


(マズイ!!)


女の怪異は相手が振り下ろすと同時に電気の玉を放った。その瞬間その場で大爆発が起きた。

煙が晴れたあと女の怪異は辺りを見回すが相手の姿は見えなくなっていた。


(爆発の衝撃を利用しどこかに逃げたな…)


そう思うと付近の木に「ダン!」と手を叩きつけ

「クソがっ!!」と悔しがったのだ。

その頃彼は抱えていた女の子の屋敷付近まで逃げれていた。


(ここまでくりゃあいつが…)


彼が辺りを見回ていると


「サクッ!無事か!?」


と青年の姿をした怪異が近づいてきた。


「ギリギリだよ…」


彼はそう言いながら青年怪異に女の子を渡した。その後、彼は最後の力を振り絞り青年怪異に伝言を伝えた。


「俺はこれから眠りにつく、俺と相性がいい契約者が現れるまでな」


かなり限界が近いのか彼は跪いてしまう。


「最後に、俺が契約された時それは、あいつらの終わりを意味するんだからよ、強く…なっとけよ…」


そう言うと彼は地面に倒れた。彼の目からは光が消え頭と手を残し身体は消えてしまった。


「サク…分かったよ…」


青年怪異は彼の頭に手を置き


「後は任せてしっかり休みな…」


と言うと女の子を抱き抱えながら屋敷の方へと歩んでいくのだった。

プロローグに出てきた「彼」とよんでいる怪異は主人公ではありません。まああらすじを読んだら分かると思います。


追記…これからよろしくお願いします 

   作者 秋豆 トマト

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