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最強ケンカップルのお話  作者: koruta5


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15/15

柔らかい温もり




 尚哉の部屋で謎解きの本を見つけて

 1人で読み始める

 床にうつ伏せに寝そべって本を読んでいると

 尚哉も漫画を読み初めて私の背中に頭を乗せてきた


「……重たいんだけど」

「このくらい今までもやってただろ」

「今まで家で2人で遊んだことなかったじゃん」

「……なかったか」

「尚哉の友達は知ってる人いるの?」

「いや、話してない」

「奏多にも?」

「奏多にも」

「そーなんだ」

「あいつには勘付かれてるかもしれねーけど」

「すずと奏多だったら話してもいいかなーとは思うけど」

「すずに話して広まっても知らねーぞ」

「え?そうかな?」

「……誰にもバレなくないなら俺は言わない方がいいと思うけど」

「うーん、わかった」

 尚哉から見たすずはあんまり印象良くないのかな…?


「奏多とすずだけに話してもし広まったら嫌だろ?」

「確かに……」


「意外としっかりしてるね、尚哉」

「お前の分も俺がしっかりしないとなー笑」

「私もしっかりしてるし」

「さーどうかな」

 私の肩を挟むように尚哉が両手を床について

 覆い被さってくる

 顎を私の頭に乗せてグリグリしながら

「もうちょっと彼女っぽくならないとなー」

「やっ、やめて!尚哉っ」

「学校始まってもよそ見すんなよ」

「よそ見ってなに!ふふ!くすぐったい」

 後ろから首筋に額をグリグリされる

「……はぁ〜、」

「そのため息やめて笑」

「キスしたい」

「はぁ???!」

「……無理か」

「……む、無理だよ」

「ちょっとだけ」

「え、なんでキスしたいの?」

「ありさが俺のこともっと意識すれば良いなと思って」

「……そうなの、??、」

「いや、俺が焦ってる?だけかも」

「なんで焦るの?」

「ありさが取られそうな気がして」

「誰に?」

「お前、質問攻めやめろ笑」

「尚哉、私どこにも行かないし

 安心して?キスしたら繋ぎ止めて置ける訳でもないんだし笑」

「俺はもっと付き合ってないとできないことしたい」

「でも、私たち付き合ってまだ1週間も経ってないよ?」

「付き合ってからはな!

 俺はもっとずっと前から……」

「時間は関係ない、と??笑」


「……もういいや、そんなにしたくないなら」

「そうやって拗ねたら私がしてくれると思ってるでしょ?」

「……もういいって」

「したくない訳じゃないけど

 心の準備が……」

「そんなのいらねーよ」

「私、意識しすぎたら喋れなくなるかもよ?」

「俺が話しかける」

「目見れないかも」

「無理矢理目合わせる」

「避けるかも」

「追いかける」

「ふふっ怖いって笑」


 いつの間にか尚哉との距離が近い


「目潰れよ」

 ぎゅっと目を瞑ると

 優しくふにっとした感触が唇に当たった

 ぶわっと尚哉の匂いがして

 キス……しちゃった


「はー、もうダメ、恥ずかしすぎる」

 手で顔を覆ってギブ!!な私


 

「まだ」

 手をどかされてもう一度キスされた

 今度はチュッと音がして

 柔らかい感触が唇に当たる

 目を瞑る暇もなく全てが見えてしまった

 一瞬の出来事だったのに、私はもうどうすることもできずにただただ硬直することしかできなかった

「すげー好き」

 伏せ目がちに伝えられた言葉に

 きゅぅっと胸が弾んでその後胸が苦しくなる

「はは、顔真っ赤」

 何も言い返すことができずにダンゴムシのように

 体を横に向けて顔を隠して丸まった


 待て待てまてまて、

 ちょっと落ち着いて落ち着いて、

 気持ちが爆発しそうで動悸が激しい

 キスされた……しちゃった……

 なんか付き合うって決めた時よりも

 キスした時の方が後に戻れない感じすごい……

 

 

「おーい、ダンゴムシ、帰るぞー」


「もうドキドキして動けない」

「おんぶしてやっから」

「いいっ」

「もっかいする?」

 下を向いていたら覗き込まれる

「〜っ」

「はー!キスしただけでこんな可愛くなんの!笑」

「やだっ、馬鹿にしないで!

 初めてなんだから」

「そんなの俺もだし、ていうか唇と唇合わせただけだからそんな気にしなくて良いって笑」

「一生気にする!」

「一生!!!笑」

 その唇と唇合わせただけで手のひら返したように上機嫌な人は誰?!


 

「私も、好き」

「はぁ!?!何言ってんの……」

「だって尚哉も言うから私も言わないとって

 うぅ……恥ずかしすぎる」

 顔を見られたくなくてずっと手で覆ったまま……

「別に俺は言いたかったから言っただけだし」

「……私も好きだよってこと!」

「もー、不意打ちやめろよ……

 ほら、起きて」


 手を引っ張られて身体を起こされる


「ふは笑」

「もーやだぁ」

「なんでだよ笑」


 

「明日は試合?」

「うん」

「じゃあ明日は会えないね」

「そだな」

 明日は夏休み最後の土曜日


「また連絡する」

「うん、じゃあ」

「送ろうか」

「……うん」


 なんだか名残惜しくて送ってもらうことにした

 ……近いけど



 こんな、何年も幼なじみで意識なんてしたことなく過ごしてきたのに急に好きになるなんてあるの!?

 自分でもびっくり……

 尚哉の罠にハマっていくようで少し悔しさもある…



「尚哉、待って」

 夕日で2人の影が伸びてなんだかエモい


 2人でふざけながら帰った

 私の家についたら笑顔で手を振ってまた帰って行く

 後ろ姿をしばらく見ていた



 あぁ……好き!!!

 まんまと尚哉の罠?にハマってしまった私

 キスされちゃったし……

 私って流されやすい?!

 なんか、尚哉の匂いも好きだし

 顔もカッコよく見えるし

 ファッションセンスも筋肉も全てが

 カッコよく感じる……


 こんなメロメロで学校で隠し切れるのかな??

 新学期に不安を感じるありさだった――――




 

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