第4話 再会
翌日。
気持ちいい朝の散歩をしてる時のことだった。
路地裏にラミアの姿を確認する。
彼女に朝散歩の習慣はなかったはず。
何してるんだろうか? 近づいてみる。
「ほんとに大丈夫なの? 魔王様、あのクソパーティーに戻ったりしないの?」
「それは大丈夫です。私の魅力でつなぎとめてますから」
「どこがラミアの魅力なの。全然相手にされてないの」
「なっ、魔王様は私とお風呂に一緒に入ってくださると約束してくれました! ふふん」
「それ! ずるいのラミアだけ! エリザも一緒にお風呂入りたいの!」
「ソフィーもそのシーン、千里眼で見てたです! ソフィーも一緒に入るです!」
ラミアと一緒にいるのは魔王軍のエリザとソフィーだ。
三人とも見た目は可愛い女の子だが、魔王軍三柱と呼ばれ、魔王軍の中でも最強の三人。
三人だけで世界征服できてもおかしくないような三人だ。
千里眼と今いってたな。
こいつらそのスキルで俺を監視してたのか……全く。
「魔王様は元パーティーメンバーのマルティンに【昏き黄昏】が接触してこないか懸念されてます」
「【昏き黄昏】? それって確か昔、魔王様が殲滅指示を出されたの」
「そう! その【昏き黄昏】です。奴らは魔王誕生に関わってる可能性があるらしく、その調査を魔王様はご所望されてます」
「それは魔王様の命令なの?」
「命令です。命令内容はマルティンの監視、並びに【昏き黄昏】の調査です」
「ああーーー、嬉しいの! 魔王様のご命令、200年ぶりなの!」
「ソフィー頑張るです! 魔王様のご期待に応えるです!」
命令じゃなくてお願いしたはずなんだけどな……。
いつまでも盗み聞きのような真似をするのもよくないだろう。
「おい」
「……うひゃあッ!!」
三人は飛び上がって驚く。
「ま、ま、ま、魔王様なの!」
「ですですです、魔王様です!」
「お前ら久しぶりだな。すまなかったな長い間、待たせてしまったみたいで」
「ゔゔーーー、もっだいないお言葉なのー」
「また魔王ざまにお会いできるなんて、夢みだいでずー」
エリザとソフィーは感涙する。
俺は二人の頭を撫でてやる。
「ところでお前ら、千里眼ってさっき聞こえたんだがな」
「ゔっ、そ、それは……」
「えーと、あれです。あれです! 何か悪いことをしてる奴がいないか監視していたのです。そこにたまたま魔王様が!」
「そうなのそうなの!」
……まあいいだろう。
こいつらも元気そうで何よりだ。
「じゃあ、すまないがマルティンと【昏き黄昏】の件、よろしく頼むな」
「おまかせあれなの!」
「われら魔王軍、身命をかけて魔王様のご命令やりとげてみせるです!」
「あ、ああ、そうか……まあ、あんまり無茶はしないようにな」
「了解なの!」
「ですです!」
エリザとソフィーは手を上げて元気よく返事した。
「じゃあ、帰らずの森だったな。さっさと向かうか」
「はい!」
イルマは朝から元気よく返事する。
一方のムギは大きなあくびをしている。
「さてと帰らずの森の座標は確か……よし、行くぞ」
俺は魔法で転移ゲートを出現させる。
転移ゲートは真っ黒で、空間に扉が型取られたようになっている。
「え? それって……」
「まさかゲートかニャ?」
「そうだ、よく知ってるな」
「すごい、ザウス!」
「や、やるニャ。時空間使いかニャ」
「そうです、ご主人様はすごいのです」
ラミアは誇らしげに述べる。
「よしじゃあいくぞ……さあ、早くゲートに入れ」
「え? え?」
「じゃあ、お先に失礼します」
怖がるイルマをおいて、ラミアがゲートに消えていく。
「ゲートは久しぶりニャ。イルマ、後に続くニャ!」
ムギもゲートの中に入っていく。
「怖くないから行ってみろ」
最後イルマは目をつぶりながらゲートの中に入っていった。




