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8 執事とお嬢様への接触

次あたりで冒頭に戻る予定です(あくまで予定)

ヒロイン様は若干精神を病んでらっしゃるご様子?

あれからやたらとヒロインに出会う。

もうね、RPGのモブ並みのエンカウント率で正直げんなりですよ。


最初は廊下ですれ違う程度だったのが、徐々に増えていって、こないだなんか出先でエンカウントした際には恐怖しましたよ。

一応、イベントの場面の場所とかは避けたりしているのに、それをよんでいるかのような鉢合わせをするので、柄にもなく「もしや、これが世界の強制力・・・!」なんてアホなことすら考えてしまったよ。


他の攻略対象にも順調に接触しているらしい。

今一番好感度が高いのはおそらく騎士団長の息子だろう。

最下位は俺を抜かせば宰相の息子。

王子と商人の息子は・・・微妙なラインだな。


ちなみに、今一番ヒロインがアタックしているのは王子だ。

次点で俺と騎士団長の息子だ。

とはいえ、あまり効果はない気もする。


まず、王子は彼女に興味こそあるようだが、ゲームよりも性格はきちんとさせたので婚約者を差し置いてまで恋愛はしないだろう。


比較的好感度が高い騎士団長の息子は単純な脳筋なのでヒロインからの接触を悪くは思っていないようだ。

まあ、仕方ない。


あ、商人の息子はなんとも言えないかな?

今は彼女が色んな男に声をかけているのを知っているようで、商売での利益があるかどうかで彼女ことは判断するように思える。


一番、予想外であり想定内なのは宰相の息子だ。

彼は、ヒロインが色んな男にアタックしているのを聞いて今のところ好感度はマイナスよりだろう。

なにより、彼は愛しい婚約者がいるので絶対にヒロインには惚れないと断言できる。

というか、ヒロインは宰相の息子に関しては後回しにするようだ。


とうのは、どうやら前に宰相の息子に話しかけた時にうっかり地雷・・・婚約者のことを聞いてしまってそれから数時間彼の婚約者自慢を永遠と聞かされたようだ。

学園での暗黙の了解として、「宰相の息子には婚約者の話をふるな」というのがあるのを彼女は知らなかったらしい。


あと、何故隠しキャラの俺に現時点でここまで接触してくるのかは疑問だったが、どうやら彼女は中途半端に頭が回っていることが最近わかった。


おそらく、彼女はゲームと違うことに気づいてはいるのだろう。

そもそも攻略キャラがみんな性格が違うし関係性も違うから気づくと思っていたが、しかしそこから彼女は考え方を変えたようだ。

今みてる限りだと攻略キャラ以外のイケメンな貴族にも時々アタックしていたので、おそらく誰か一人でも落ちればいいという考え方なのだろう。


ハッキリ言う。ただのビッチだろ。

まあ、彼女的には玉の輿狙いなのかな?


そして、ここ最近になって困ったのが、お嬢様と一緒の時のエンカウント率が高くなったことだ。


最初は、図書室でのことだ。

お嬢様と一緒に本を物色していると、ヒロイン様がやってきた。

おそらく、偶然だったのだろう、ヒロインは俺をみて顔を輝かせてからお嬢様をみて顔をしかめた。


「・・・なんであなたがここにいるのよ!」


もちろん、初対面なお嬢様はこれに対して驚かせた表情をしていたが、それを気にせずにヒロインは立て続けに言った。


「あなたがレスターくんを傷つけているのは知ってるのよ!家での扱いも全部!いい加減レスターくんを解放しなさい!」

「はい?解放?」

「そうよ!レスターくんはあなたを恨んでるのよ!あなたの行いに腹をたてているの!」


おい。もしこれが本当にゲームの本編なら今のでレスターの首はお嬢様に飛ばされるぞ。

まあ、もちろんそんな事実はない。


お嬢様はこちらをちらっとみてきたのでニッコリと微笑んであげた。

大丈夫ですよ。お嬢様のこと大好きですから。

そんな意味を込めたのが伝わったのか少し嬉しそうにしながらヒロインをみた。


「とりあえず、名乗りもしないあなたにレスターとのことを口出しされても困りますが・・・」

「なんですって!」

「とりあえず、落ち着きなさいな。ここは図書室ですよ?」


そう言ったお嬢様にヒロインは忌々しげな視線を向けてから「絶対に負けないわよー!」と言って去っていた。


「ねえ、レスター。あれはなんなの?」

「さあ?私にはわかりかねますね。」

「解放した方がいいかしら?」

「むしろ、私がお嬢様を離しませんがね。」


そう言うとお嬢様は「そうね」とくすりと笑ってこたえた。


この日からお嬢様とヒロインのエンカウント率が上昇した。

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