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6 執事とお嬢様の戦い

義弟の設定は忘れてたから今出した訳ではありませんよ(;゜∀゜)

さて、次はようやくヒロイン様(電波)が登場です(*´∀`)♪

ヒロインがやってきた。

ついに物語が始まってしまう。


とはいえ、俺も何の手もうってないわけではない。

攻略キャラに関しては俺の干渉できる範囲ではある程度干渉した。


まず、メインの王子とは友人関係を築いた。

いや、正直俺様な王子なんて仲良くするのは嫌だったけど、お嬢様にもしものことがあったら困るし頑張った。

とはいえ、意外と王子は素直な性格らしく、一応こちらの話は聞くので思い込みが激しいだけらしい。

あと、王子には今婚約者がいる。

候補の筆頭だったお嬢様が抜けてから一番高位の同じ公爵家の令嬢がその座についた。


この二人の仲もできる限り取り持った。

最初は互いにすれ違っていたが、お互い素直に話をしてからだんだんと良好な関係を築いていった。

実は、結構王子にツンデレな令嬢に王子の方が圧倒的に惚れてしまい、態度には出さないが令嬢本人以外は王子の心は令嬢一筋であると認知している。

まあ、こちらは大丈夫だろう。


それから側近の人たち・・・騎士団長の息子と宰相の息子には王子の側近としてふさわしいようにと自覚してもらうことにした。

なにしろ、この二人親に言われて王子に付いてるだけなので、家の名前に相応しい行いをしよううねとちょうきょ・・・もとい、お願いをしてから二人は側近らしく振る舞っている。

宰相の息子には不仲な婚約者がいたので、婚約者の気持ちを聞き出してから宰相の息子に伝えてあげた。

そしたら、次の日から宰相の息子は婚約者にベタ惚れして、よく騎士団長の息子や王子にのろけている姿を目撃した。

まあ、それをやると負けじと王子が惚気るから騎士団長の息子が不憫だが・・・

最近では、宰相の息子は家族に婚約者をこのままだといつか襲うのではと心配されるほどの様子で正直やりすきだ。


騎士団長の息子には婚約者はいない。

とはいえ、こいつは実は結構な剣術馬鹿で、体を鍛えることと強い相手が大好きなので、俺はこいつと勝負して圧勝してあげた。

剣術もできるレスターの身体能力の高さに我ながらドン引きだよね。

それから、時々騎士団長の息子は尊敬の眼差しで俺をみてくる。

たまに稽古や勝負を挑まれるが、この様子だとしばらくは女に興味はないだろうし、仮にヒロインが攻略しようとしてもこんな脳筋な男は選ばないだろう。


あ、あと商人の息子については側近にはなっていなかったので探すのに苦労したけど、なんとか見つけられた。

ゲームだと王子は商人の息子から密かに庶民のお菓子や本を入手してたらしくその縁から側近の真似事をしていたようだ。

しかし、俺がお菓子を作ったり本を貸したりしたせいで接点はなかった。


商人の息子については、いくつかの商品を公爵家として売り込んで、商人の息子に恩を売っておいた。

その当事経営がギリギリだった商人の息子はそれで俺に感謝して今ではよき友人で商売仲間だ。

まあ、恋愛は・・・好きにすればいい。

こいつに関しては恋人はいないから、もしヒロインに攻略されても問題はないだろう。

まあ、お嬢様に危害を加えたら容赦はしないけどね。


あ、それとこれは一番重要なことだけど、なんとお嬢様の義弟・・・彼は今公爵家にはいない。

というか、そもそも公爵家では引き取っていない。

もともと、王子の婚約者になって家督を継ぐものがいなかったから、引き取ったのであって、今は俺がお嬢様と結婚して家督を継ぐのでいらなかったのだ。


後に居場所を調べたところ、今はどうやら他の親戚筋の家に引き取られたらしく、そこで幸せに過ごしていた。

学園には通わずそのまま家を継ぐらしく、今は猛勉強中らしい。

あと、婚約者がいて微笑ましい関係を築いているとのこと。

あ、ちなみに学園に通わないのは勉強のためと金銭的な理由が原因らしい。

引き取られた家が領地はあっても貧乏に属する貴族だからだ。

とはいえ、領民には慕われているいい領主で本人たちも楽しいみたいなので安心した。


俺に関しては、ヒロインが隠しルートで来ないことを祈るばかりだ。

まあ、来たとしても俺は今はお嬢様と結婚しているから他の女に行くことはないが。


お嬢様とはあれからさらに仲良く過ごしている。

周りの連中とは違い目に見えてイチャイチャはしないが二人きりなら相当だと思う。

俺は他の男にお嬢様のデレデレな顔は見られたくないので外ではイチャイチャしないのだ。

そう考えると俺は案外独占欲が強いらしい。


さて、そんな対策をして俺とお嬢様は上級学年になりヒロイン襲撃に備えた。

そして、それはやってくる。


上級学年になると新たに入学式という名目で入ってくる新入生がいる。

その中にヒロインはいた。

ファンキーなピンクの髮と愛くるしい容姿をしているが、どうやらすでに王子とのイベントを発生させたらしい。

先程王子と話したときに「いきなり猛スピードで突っ込んできた新入生の女がいて、そいつに媚を売られた・・・」と涙目で言ってきたので間違いない。


というか、仮にも王子にアタックするなよ。

あと、側近の二人も接触したらしく、宰相の息子には図書館で、騎士団長の息子には訓練所で会ったらしい。

・・・一日でどんだけ移動してるんだよ。

それから、商人の息子にも接触したらしく、その時に「なんで彼が側近じゃないの・・・?それに義弟くんもいないし何かのイベントかしら?」と呟いて去ったらしい。


うん。明らかにヒロインも記憶ありますね。

まず間違いなく転生者だね。


そんな考察をしていたら、ヒロインに俺も接触してしまった。

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