表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
なんと主役はパンダ  作者: akuliru
終わりの始まり
2/2

「おぎゃー、おぎゃー」

「元気な男の子ですよ」

 ん、俺人間に生まれ変わったのか。

 やっと、自由になれたぁー。

 そこにふと笹が倒れかかってきた。

「痛て」

 目を開けるとそこは動物園の檻の中だった。

 なんだ、さっきのは夢か。

 最近、体がだるくて眠いもう歳だからか。

 ふと、見上げると女子高生らしき女の子が檻の前で泣いている。

「彼氏に振られた、ほんとは彼氏と一緒にこの動物園きてパンダ見たかったのに」

「お嬢ちゃん、パンダは好きかい」

「パ、パンダがしゃべった!?」

「俺も長いこと生きてるけど、今はその彼しか見えてないかもしれないけどいい男はいくらでもいるって、そもそもお嬢ちゃんを振るような男は大した男じゃないよ」

「でも、私には大事な人なの」

「そうかい、とにかく今は友達とカラオケでも行って憂さ晴らしして、たくさんの男友達を作ってみれば見方も変わってくるよ」

「そうかな。じゃあ私のお願い聞いてくれる?」

「いいとも」

「私の彼氏になって下さい」

「!?」

 長いこと生きてる俺でも人間に求愛されたのは初めてだった。

「だって、私のこと本気になって考えてくれたし、私パンダのこと大好きだし」

「大好きのベクトルが違うよ」

「で、どうなのなってくれるの?」

「友達からなら・・・・・・」

「やったー」

 そうして、彼女は毎日動物園に通うことになったが・・・・・・


「パンダさん、なんで私を置いて行くの」

 パンパンは寿命で亡くなった。

「君もこのパンダの声を聞いたのかい?」

 そこには三流大学に入学して充実した生活を送る男性がいた。

「パンダさんは私の相談を真剣に聞いてくれたの」

「実は俺もこのパンダに悩みを聞いてもらったんだ、よかったらこの後喫茶店で話さない?」

「ありがとう、でも私はしばらくパンダさんのことでいっぱいだわ」

 そう言って、パンダさんを見送った。


「おぎゃー、おぎゃー」

「元気な男の子です」

 そして、俺は新たな人生を始めた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ