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1985年空は蒼かった~イノセントスカイ(改訂版)  作者: sky-high
ようやく馴染んだ高校生活
124/125

イノセントスカイ~澄みきった空を見上げながら

波多野と別れても、僕は相変わらず学校に行って放課後はバイトをするという生活をしていた


そして三学期の期末試験で僕はまた高得点を上げたのだが、出席日数の関係で単位が1つ足らないとの事でこれでは2年に進級できないと担任に言われた

何だ留年か、じゃあ学校辞めよう、ダブりになってまでこの学校に通うつもりはない


「何だ、進級出来ないのか…じゃもうここにいても意味無いから辞めます」


僕はいつものように辞める辞めると口ぐせのように言ってた頃の感じで担任に告げた


「お前は何ですぐそう辞めるって言うんだ!」


またいつもの押し問答だ

担任も毎度の事で僕と言い合うのが疲れてきたのだろう、だがこれで留年確定になったんだ、今度こそキッパリと辞めよう


「もう一回一年生やる余裕なんて家にはないんで

学費だってバカにならないし、これ以上金出してもらえないから今度こそホントに辞めますから」


ここは私立校だ、一年余計にかかったらその分また金がかかる

だから4月からは定時制でも通いながら仕事するしかないかなぁ、なんて思い、教室で求人雑誌に見て、定時制でも受け入れてくれるような職種を探していた


「古賀、春休み期間に補修授業があるからそれに来い、それで単位を取得出来るから2年に進級できるんだぞ、いいか必ず補修授業に来いよ!」


担任にそう言われ、辞めるかどうするか迷ったが、補修受ければ単位がもらえるというならばとりあえず補修を受けよう、渋々ながら春休み期間に学校に通う事にした



じゃあ、どうすれば単位を取れるのか、と聞いたら春休み中に補習があるからそれに通えば単位は補えるという事らしい


皆が2年に進級するまで休みだったが、僕は学校に通わなきゃならない

ったくめんどくせぇ、休み期間なんかに学校なんて行ってられっか!


とはいえ、求人募集の雑誌には良さそうな仕事は載ってない

仕方ない、めんどくさいけど学校に行くか、そんな感じで僕は学校に行くことにした


どうやら補修を受けるのは僕の他にも数名いたみたいだ

じゃあ学校に行くしかないか…


いつものように家を出て、駅に着くまでの間、何度空を見上げただろうか


去年は蒼く感じた空は今はどんよりとして灰色になっていた

曇っていたせいもあるか、入学同時のような蒼い空は何度見上げても無かった


そう言えば空を見上げる事も前と比べて少なくなったなぁと実感した


青々というか、蒼い空はもう見る事は出来ないのだろうか?


あの澄みきった汚れのない空は


イノセントスカイ

吉川晃司の歌だが、この歌を聴く度に空を見上げる

あの澄み渡る蒼い空は今でも忘れない


もう一度汚れのない、イノセントスカイを見てみたいもんだ


僕はまたラッシュアワー時に満員電車に揺られ、一時間近くかかりながらも学校に通っている

結果卒業するまで3年間この繰り返しだ


駅のホームの反対側では波多野や杉下をはじめとした中学の頃の連中が高校生らしくなって電車が来るのを待っている


僕もその中の1人だ


ただ僕は電車を待ちながら空を見上げる


また今日も少しどんよりとした空だ


電車に乗っても、ドアの脇に立ち、ずっと空を見ている

またいつか蒼い空を見るために僕は空を見上げている


僕の人生の中で、一番空を見上げた時期だった




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