表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
73/93

錯乱HIGH


 眼前に広がっている白い世界


 それは、周囲の情景すらも白く染めるには十二分の光源ともいえ、熱量らしきものも感じない、ただ単純な光の束という代物である。



 光量子とかいう光子にも量子にも特性をもった物質?性質?波長というか波動?みたいな代物を放出するという、SF世界でいえばあるある過ぎるレーザービーム的な説明書きを、いまさらながらに思い出してみるが‥‥‥自分の見知ってる内容と何か違う。



 異なる点その一 太さ 

 砲身先から放たれてはいるのに、砲身の少し先っちょから、その砲身径よりも倍以上に拡大しては放出されている。


 異なる点その二 時間

 これを使っていた当時で最大荷量(チャージ)をしていた時でも、ものの数秒たてば撃ち終わる代物なのに、いくつなのかと数を数えてはいないが、確実に数十秒台に乗る状況である。



 荷量(チャージ)をして放つという行為の段階で、たしかに照射量が変動して威力が巡洋艦の艦砲並みに底上げされるというのは知ってはいたが、実際にゲーム中で最大荷量(チャージ)で撃った時には、こんな長い時間かけた記憶がない、ましてや、こんなぶっとくもなかったと記憶している。



 そんなこちらが予測をはるかに超えた太さ以上で、想定していなかった照射時間をはるかに超えて照射され続けている現状、まるで光の柱とでもいうものが天高くに一筋の道導ともいえる形で存在しながら目標に目がけて放たれ続けているという状況である。



 が、本当の意味で、今現在の自身の率直な感想を言うならば



 まぶしすぎる!!もう、止めて!止まって!!視界がキツゥィ!!



 あるある適な対閃光を防御する遮光モードに視界は変わっているのに、その光源の威力を減衰しきれず、さらに言えばその光源というのがほんの目と鼻の先で起きている現象であるが為に、次第に直視なんてできなくなり、仕舞いには身体ごとその照射?放射?されている場所から背けている始末である。



 そうして、しばらくの間続いた白い世界を作り上げていた光源は、その時間が過ぎ去ったのか、出すだけ出してすっきりしたのかという具合に、徐々に細くなっていったかと思えば、最後は一本の線にまで収束しては、光の粒子として分散したかと思えば、何もなかったかのように消え去っていった。



 ようやく、その眩しさから解放されてから、その光が放たれた先に認識を向けると、一瞬遅れた光量調整からぼんやりと映し出されていた目標が、はっきりと視界に映しだされたときには、その巨大な生物(ナマモノ)は、ピクリとも動く気配すらなくその場に鎮座し続けていた。


 ただし、その光が通ったと思しき場所には、焼け焦げた様に黒く変色した痕を作り上げており、その表皮と思わしき部分にくっきりと太い黒い筋を作り上げてはいたのだが、その向けられた巨大生物(ナマモノ)存在が未だ健在という事を示していたのだが‥‥‥突然、その黒く変色した痕の部分から陰が濃くなったかと思えば、ピクリとも動くことなく黒い粒子が蒸発するかの様に消え去り始めていた




「ウつしよ の サいげん が スぎた か」




 その言葉を聴覚が捉えた時には、それが発した方向から続いて何かが水面へと落ちる音を捉え、自身を急ぎ空へと浮かび上がらせては、その音が発した方向を確認してみるも、海面には布と読べるかどうか解らない、ボロとも思える物だけが浮かんでいるだけであったが、その方向の周囲から声にも聞こえぬしろもので




 キさま の コと ワすれぬ ぞ・・・



 そんな風に聞こえたかどうかの些細なレベルの音が、周囲に広がる様な感じで聴覚が捉えてはいたが、それ以上その音声を発した存在を見つける事はできないまま、その巨大生物(ナマモノ)その粒子は蒸発するかのように浮かび上がっては消え去り、しばらくもすればそこには"元から何もなかった"とでもいうぐらいの波音が響くだけの静けさを取り戻していた。




   *   *   *


『アーネスト様、ご無事でしょうか?位置取りに手間取りまことに大変に申し訳ありませんでした』

『いや、ヒョウさん。助かったよ、本当にありがとう』

『お、おお‥‥‥お褒め頂き、恐縮至極に存じます』



 その伝わってきた言葉だけでも、何故か尻尾を全力でぶん回している姿が想像でき、なんというか、もう犬化してるといっても良いような‥‥‥


 思い返せば、確かに捉えられたあの時に、ヒョウさんたちの焼夷弾による支援がなければ、自身が一体どの様な事になっていたかと想像を‥‥‥いや、止めておこう。

 衛生上かつ精神的な問題が発生する恐れがあるときは、"こころの引き出し"にしまっておくべきである。



『ところでアーネスト様、大変申し訳ないお話になるのですが‥‥‥』

『何かあったの?』

『問題、という話でもないのですが、シー殿から伝言があるのですが、よろしいでしょうか?』

『伝言?何か嫌な予感しかないけど……ヒョウさん、ヒョウさんを介してパス繋げてみて』

『……よろしいのですか?シー殿の今の状況では‥‥‥』

『ん?まぁ、今だけだから、大丈夫だろ?じゃぁ、繋げて』

『わかりました‥‥‥繋げます』



 心の引き出しに鍵をかけていたころに、ヒョウさんが何かしらの問題ともいえるか、いえないかという判断がつかない事案が発生しているとでもいう内容を送られ、その内容がシーからの報告的な事を伝えてきていた。


 そういえば、シーに与えた指示といえば、怪我人の治療にあたらせる形で指示を出したきりである為、その怪我人に何かしらの悪い話が発生したのか?という予想が纏まり始めては『アーネスト様より、許可を頂きましたので、パスを接続しますよ』という言葉が流れてきた次の瞬間










『どこォォお姐様ァ!お姐様のォ!お姐様の反応がァァァァ!!※wdrftgyl;@・』



 発狂とも号泣ともいえる感情が多大に含まれた大音声が流れ込んできは、次には何をいっているのかわからない嗚咽まみれの声が続き、まるで貯めに貯めた感情を大爆発させるかの如く大量に垂れ流させてきた。



 やっぱり、繋げるんじゃなかったかなぁ‥‥‥



 イヤホン的な物がないために、音量調整をすぐさま行うのが少し遅れたために、全力で垂れ流され続ける心の叫びともいえる言葉を直撃で受けてしまい、音声的なダメージを受け付けた後、その音声攻撃を発し続けてくる錯乱人S(シー)の事を落ち着かせるようにと、その発狂者S(シー)の接続パスをいったん解除してもらっては、ヒョウさんに一任して、聞かなかった事にしておく。



 そうして、嗚咽状態のS(シー)がその状況に陥ったと思われる2ndキャラクターを最後に見た光景といえば、光になっては自身の身体に向かって来てたっけと、まさか吸い込まれたとかないだろうと思いながらも、メニュー欄を見ていくと重要度アイテム欄の最上位に



・Ernest(dmg) - 2nd



 とい記載された名称が増えており、どうも"アイテム扱い"になってしまっているという感じであったが、これをアイテムとして取り出したらどうなるんだろうか?

 そして、コレを今の狂人S(シー)に見せたらどうなるのだろうか‥‥‥崇め称えられるのか、それともダッチのワイフ状態にされるのか‥‥‥




 なんだろう、そういう未来を想像するたびに頭痛が痛いという印象になるのはなぜなのだろうか‥‥‥




 と、とりあえず、今後の事を考えるのをやめてはヒョウさんに後は託し、自身は船上へとふわりふわりと舞い戻っていった。




   *   *   *



 さてはて、ようやく自分が何をなそうとしていたのかを思い出していくと、そういえば"幻魔術"とかいうのを解除してほしいという事で送り出されたのを思い出しては、捜索を再開しなければと慌てて甲板上へと舞い戻ってみたとき、自身へ指示を出した赤髪が一人、こちらの方へと歩み寄ってきていた。



 こちらがまだ見つけていない事に対し、赤髪も捜索に出たのか?と思いながらも、その近くへと降り立っては、お互いの状況情報を共有した方がよいだろうと近寄ってみようとした途端、赤髪は急にその場に片膝をついたかと思えば‥‥‥




「貴方様は、御使い様で在らせられるのでしょうか?」

「・・・・・・はいィ?」



 その取られた態度と言葉によって、素っ頓狂な声と共に思考が"一瞬以上"停止することを余儀なくさせられていた。













GM-Y:(成功が悔しいから、錯乱だけでもさせとこ‥‥‥)


※:

サブタイはあのゲームから。

あのネーミングセンスは中々だと思いまス

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ