第20話 VSアーヴァンク
しばらく進むと突然前方から2匹のライオンぐらいのビーバーの様な獣が飛び出してきた。
その姿は二足歩行で顔はビーバーと言うより蛇の様な顔をしていた。
「こいつがアーヴァンクか、シャル」
「はい、気を付けてください!」
ガァァとい唸り声と共にまず一匹がシャルに襲いかかった。
「【圧縮者】(プレッシャー)!」
すぐさまシャルは空気中の水分に圧を掛けて水の盾を出現させる。
「グゥゥゥ!!」
そこに襲いかかってきたアーヴァンクが鋭い爪で突き破ろうとするが圧がかかっている水はそう簡単には突破出来ない。それを見た他2匹は何も動かない蓮二に向かって走り始めた。
そのうち一匹が蓮二に爪を立てる。
「レンジ!!」
「心配するなシャル!」
蓮二は慌てず【万能接続者】(オールリンカー)を発動させる。
自分の周りに空気中の窒素を纏う、それにアーヴァンクは爪を立てるが逆に爪が破壊された。
「グァ!?」
その時まさか傷一つつかなかった蓮二に驚いたのかアーヴァンクは一瞬動きを止めた。
「動き止めたら死ぬぜ!!『黒拳』(こっけん)!!」
「ググァァァ!!」
動きを止めたアーヴァンクに向かいメルにも放った炭素を纏った拳を叩き込む。
アーヴァンクは吹き飛んでいき木にぶつかり止まるが内臓が傷ついたらしく痙攣しているが動く様子は無い。
その時ダンプに人がぶつかった様な音がシャルのいた方でしたので蓮二が振り向くと腹の部分が野球ボールぐらいに陥没したアーヴァンクが倒れて絶命していてその傍らにはシャルが立っていた。
「…何したんだお前」
「?石ぶつけただけですけど?」
確かに言われてみると倒れているアーヴァンクの足元に拳大ぐらいの石が転がっているのが見える。
「もっとも私の能力で圧縮した石ですから多分1トンぐらいあったんじゃ無いですかね?」
えぇと言いながら説明するシャル。
「あっ、やっぱり1トンのボールなんておかしいですか?」
「いや、おかしいのはお前の腕力だ、どこにそんな馬鹿力隠してたの?お前って天然キャラじゃ無いの?」
「ジョブチェン?」
「仕事じゃねぇだろ」
さらに奥へ奥へ進む2人だった。




