第19話 魔獣
シャル連れられ依頼の場所の池まで歩く蓮二一向。
「そのアーヴァンクって奴は強いのか?俺の知ってるアーヴァンクって言うと小動物で弱そうなイメージなんだが」
「レンジの知ってるアーヴァンクは知りませんが、アーヴァンクは単体だとそこまで強くはありません。それに大抵複数でいて、しかも複数でいる場合ある特殊な能力を使用します」
「能力?」
シャルは、蓮二に説明した。
この世界の生き物は誰でも能力を持っているのが普通、だがこの世界の者はただ人間だけでは無い。
どんな生物であれ能力を所持する。それは微弱であったり強い個体だと強力な能力を持っていたりする。
「アーヴァンクはその中で単体で微弱な能力を所持しているのですが、複数だとその能力を合わせて大きな力にして天敵と戦う特性があるんですよ!」
「へぇ、で?その能力とかってわかってるの?」
「はい、たしかアーヴァンクは自分の縄張りの水をつまり池の水を操作する能力を持っています」
しばらく蓮二はシャルのアーヴァンクに関する説明を受けていると水の匂いがし始めた。
「この辺だな、シャル気をつけて行くぞ」
「はい!レンジの息子も気をつけて!」
「いきなりだなッ!久しぶりすぎてびっくりしたよ!?」
その時、幾つもの甲高い鳴き声が森に響いた。
「!レンジこれはアーヴァンクの警戒音です!」
「よく俺たちに気づいたなアーヴァンクの奴」
「多分レンジのせいですね」
そのシャルの言葉に何も言い返せない蓮二。
主に神話を元に魔獣などをこれから書いて行くつもりです!