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全てを超えた存在 〜彼は何を見るのか〜  作者: チカフジアース
1つ目の世界 イトレーク

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ライルとセラム視点 計り知れない何か・・


          ライル視点


私は騎士団を辞めて良かったと思った・・子供の頃から私1人で訓練をしていた、セイン達と同じ孤児であったため頼れる師匠や先生の様な教えてくれる方はいなかった


私は血反吐を吐く思いで鍛錬をし、12歳の時に魔獣を狩出しレベルを上げ、18の時に当時の騎士団長を倒した。私はその功績で騎士団長になった、当時の騎士団長も高齢の方だったため本人も後継者を探していたこともあり1年間騎士団長の仕事をして19歳に騎士団長になった


王は勿論、この国を守るという任につけて誇らしく思っていたが実際は違う・・王を守るではなく世話係の様な者だったしスタンピードの時も私は冒険者と一緒に戦いたかった。前騎士団長に話をしたが「治らない病気だと思え・・そしてそれを押し付けてしまいすまない」といわれた


前騎士団長も不満があった様だ、それでも守るために続けたらしいが私はそれでいいのか分からなかった


縛られている様な感覚をどうにかしたい、そんな事を考えているなか転機が訪れた。謁見に来る冒険者方を連れて行く為に私が外に出たら騒ぎが起きていた


「どうされましたか・・何をされているのですか?」

「こいつが俺の娘達に差別用語を発したから説教をした」


娘?・・私は後ろにいるエルフの子と獣人の子を見た


(この2人は強い!・・だが傷ついている様にも・・どうやらこっち側が悪い様だ)


「すいませんでした!コイツはまだ新人の為に私の教育不足でした」

(ダメだ!この方には勝てない!・・それにセイン君がいるのになんでこんな事に?)

「話が分かる奴が来て良かったよ・・アンタ名前は?」

「ライルと申します、騎士団長の任を賜われているものです。皆様方は私がお連れします」


心の中ではすごく焦っていたが王城の中に謁見の場まで案内する時に少し話していたがこの方と仲間方の事がわかった


・ダイチ殿は優しく家族思いだとわかったがそこが見えない方だ

・リュウト殿は明るく少しおちゃらけてはいるがその目は何が来ても問題ないという自信に満ち溢れていた

・メイ殿はダイチ殿のメイドと名乗っていたが私が見て来たメイド以上に主人に忠誠を誓っている人は見た事がない


そしてセイン君達も前回会った時より遥かに強くなっている・・おそらくダイチ殿達の影響なのかもしれない。そして2人のエルフと獣人の子も・・私よりも強いかもしれない


良きパーティかもしれない、何があっても多分大丈夫だと思う


・・・軽い考えだったかもしれない。何故なら


「ガ!」

「贅肉の塊野郎がどれだけ不快にさせれば気が済むんだ?・・テメェが次に俺の女や家族達に手を出すならば・・この国を滅ぼす」

(この人はなんて事を!?)


王の首を掴みながら脅し、更にはリュウト殿も後ろから出て来た。驚きの連発をくらいはしたが私は何故かあの方々の言葉に都度心に響く


結局私は騎士団長の任をやめセラムも魔法師団長をやめダイチ殿について来た・・それから私はダイチ殿と模擬戦をしてアドバイスをもらいながら強くなれた


ダイチ殿・・いやダイチさんのおかげで今は楽しく過ごせている、今はダイチさん達は指名依頼でいない。この中で1番年上は私とセラムそしてハルティナさんだ、だが私は納得をしていた


この1ヶ月を過ごしてみてセイン君は私を超えながらを超えながらも変わらず謙虚で考え方は何処となくダイチさんに似て来ていたからだ


自然と私は彼をリーダーに賛成した


ダイチさんの留守をセイン君を基準としてこのパーティを守っていける様にしていたきたい・・私はダイチさん達の背中を見てそう思った



          セラム視点


(読めない・・セイン君達の実力が前回会った時よりも遥かに強くなってはいるしあそこのエルフと獣人の娘達もセイン君達と並ぶほど、それなのにこの3人は一体なんなの?)


私はライルが連れて来た冒険者を見てそう思った、いざという時は国王陛下を守らなければ・・


「そこにいる女を渡せば許してやろ・・ガッ!」

「1度しか言わないからよく聞けよ?・・・俺の女に手を出すなよ?もしまたそのブス面でメイを狙ってみろよ・・この世に生まれた事を後悔させてから・・コロス!」


国王陛下のいつものやらかしではあるのだがまさか国の頂点の首元を手掴みするなんて・・それに国王陛下の後ろからもう1人出て来た?しかもあの男はダイチ殿の後ろにいた2人の内1人の男性だった


「そりゃ"近距離転移"で」

(き!?"近距離転移"!?)

「いやそれを使うんじゃない!案外この世界じゃそれ難しいらしいんだから。あと思考を読まない」

(ダイチ殿が言っていることは確かに・・思考!?えっ!?えっ!?)


私は、頭を混乱させられた


それからは2人は姿を変え独占裁判の様なものが始まりを告げた、この国を滅ぼすという戯言の様な事を言ったが・・この人達なら出来ると実感し、自分のパーティメンバーや私達はどうするかを決めろといってきた


私達の事も聞いて来た、どうしてと考えたかったがその前にあちらのパーティが話し始めた。誰もが自身と

信念とダイチ殿の味方だと言った


ライルもまた発言をした、


「私は1人の男として今後も国を守ります・・だけどそれでは変わらない、ならば私は1からやり直そうと思います・・私は騎士団長を辞退します!そして冒険者になり1から始めようと思います」


それを聞き私は困惑した・・私は彼を好いている


魔法師団長になっていろんな苦難があったけど同等の長だったライルが支えてくれたおかげで本当に短い期間だけど楽しかった


そんなライルがいなくなるのが辛かった、もしライルがいなかったら私は壊れるかも知れない。だから私は付いていくと言った、他の方々も驚いていたがダイチ殿は私が付いてくるのを許してくれた


それから1日を終えて次の日にダイチ殿との模擬戦が始まった


私の攻撃もライルの攻撃も子供と遊ぶかの様に促される、でも何故か私達は清々しくなっていた


そんな事があり模擬戦は終わるのかと思ったが私達にまだ強くなれると励まし私達の足りない部分やこうした方がいいんじゃないかというアドバイスをもらえた。私は一瞬で"無詠唱"で魔法を3つも出せる様になったのだから


私は高揚した、そしてダイチ殿は


「強くなるって・・いいよなぁ?ハロンやハルティナもそれを実感してなぁ・・犬の尻尾が見えたんだ」

「お2人がですか!?」

「あぁ・・後お前たちは俺のこと『ダイチ殿』って呼ぶけどそれやめろ?」

「「えっ!?」」

「その呼び方は距離がある気がしてさぁ、ダイチでいいよ」


ダイチ殿の呼び方を変えてくれと言った、昨日の夜に彼の歳が冗談なのか本当なのかエルフ以上の歳をとっているらしい?だけど歳上だとわかった為ライルと同じでさん付けにした


でもダイチさんは「それもちょっと・・なぁ」と納得はしていなかったがそこは納得してくださいと言い終えた、私やライルはお互い笑い、ダイチさんは苦笑いしていた


笑い合ってからはもうダイチさん達に気まずさが無くなっていた


私とライルはこの時本当の仲間になれた気がした、今はダイチさんの留守中の為どんな事があっても対応してみせると誓う



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