青春サツ×論 剋宮夜王編 裏 壱
青春サツ×論
剋宮夜王編
裏 壱
剋宮少年が縛られる数分前。
剋宮少年と佐藤少女が謎の空間に飛ばされた、その直後。
「わ、わわわわわ…!
ど、どうしよう、御孤ちゃん?!」
「落ち着くのじゃ、恋果…」
「おい!!!大丈夫かよ?!」
「落ち着くのじゃ、皆の者。」
「・・・サクとウシン、呼び戻した方が良いんじゃないの?」
「いや、これ以上人の出入りを増やさない方が良いじゃろう。
・・・そうじゃろう、革田教師?」
「・・・全く持って、その通りだと思う。
とりあえず…
そこの団子共。
一旦離散しろ~…?
あと、一旦集合。」
「いや!!俺は一歩も、御孤先生から離れねえっす!!
むしろ、先生がこっちに来て下さい!!」
「・・・そうよ、カワダ。
アンタがこっちに来なさいヨ。」
団子構成員A(S山少年)と団子構成員B(F少女)が、何かほざいている。
「あら~。皆、御孤ちゃんに頼りすぎじゃ…?
・・・あと、フィリピーナちゃん、そんなに片言だったっけ?」
『母国語になっていないだけ、まだマシと思うけど…』
一人だけ電話越しで、安全圏から失礼している視異少女。
「そう言うアンタも、ヒヒョウにくっ付き過ぎじゃないノ…」
江口少女に批判の矛先が向く。
混沌としているのに、何処かギャグ要素が拭い切れない。
全てはきっと、リア充撲滅委員会(非公認)のせい。
「そうだそうだ!!
おい、離れろ!!
適切な距離を守れ!!」
「そう言うお前も、女の影に隠れてるじゃねぇかよ!!」
ただの「女」じゃない。
「幼女」だ。
十代前半程の。
「のじゃロリ」だ。
「俺のは正当防衛ですー!
誰もがお前らみたいに、自衛出来るとは思うなよ!!」
「神宮司を見習え!」
比較的落ち着いている神宮司少年に飛び火が。
「ご愁傷様」案件だ。
「あいつは規格外だろうがっ!!」
「あー、分かった分かった。
皆、御孤のところに集合。」
『革田せんせー?革田せんせー?』
「革田教師?視異が呼んでおる。」
「お、どうした。」
「せんせー。何か、作話ちゃん居なくない?」
「・・・え?」
嫌な沈黙が、薄く広がる。
「・・・確かに、居らぬな。」
「・・・理定ーーー!!!
何処だーーー!!!」
「何を騒いでいるのか。」
「お 前 な ! !
何処行ってたんだよ?!」
「いや、大した用じゃない。
ただ、『守国役人が居ないな』と思って。」
「守国様は、探さなくても良いだろ?!」
『作話ちゃーん、嘘は駄目だよー?』
「み、視異さん?
ひとまず、君は黙っていてくれませんかね?
『嘘も方便』と言うやつですよ。」
珍しく、理定少女が追い詰められている。
理定少女の「さん付け」「ですます口調」程、す組で珍しいものはないだろう(誇張)。
『いや、あたしも。空気は読めるよ?
・・・ただ、自分の【術空間】に行ってきた人には、
ちょっと「リーク」が必要かなって。ね?』
「おい、理定!!
マジでお前、何してたんだよ!!」
「いや、只の状況確認です。」




