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インターホンの場合

最終話です

インターホンである自分の仕事は基本的に我が家の主に自分の身体が触られた事を知らせる事である。


新型のインターホンは誰が押したのか映像で知らせる事ができるようだけれど、古アパートに設置されてるような自分にはそんな昨日などない。


さて、そんな私の身体に触るのは基本的に同じような人ばかりである。


まずは新聞の勧誘。


大体一週間に一回位のペースで来る。どうせ貧乏学生である主は断るに決まっているのだから諦めればいいのにと思う。


第二に宅配便。


主の実家からの仕送りと言うものが黒い猫やら口の大きな鳥やらのマークを付けた人が運んでくるのだ。


その時、主がとても嬉しそうな顔をするのを自分は知っている。


最後に主の彼女。


きっとサプライズというものなのだろう。毎日主の居ない間に主の部屋を掃除していた。


そう言えば、一年ほど前まではよく来ていた主の友達はめっきり来なくなってしまったのだけれど、一体どうしてしまったのだろうか?



「ぴーーんぽーーん」


考え事をしている間に身体が押されていた。見てみると胸元に黒い猫のマーク。

仕送りだろうか?それにしてはそれらしき荷物はないのだけれど?


「はい、はい、はーい。ちょっと待って下さい!」


といいながら出てくる主。慌てて出てきたせいか服が乱れている。




「えっ?」




突然の事だった。


宅配便に抱きつかれたと思いきやゆっくりと家の中に倒れていく主。


そして、自分の前には顔を真っ赤に染めた主の彼女が妖艷に微笑んでいた。





Bad end

活動報告にあとがき書くかもです。

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