禁密のサガ
ゲルマールの戦いによって怪我をした、治焔の手当てのためにいったん帰宅する一行だったが、ここで、治焔の秘密を知ることになる。
今回は、輝光は、全くしゃべりません。
列車に揺られ、帰宅する一同。
今回の、ゲルマールでの戦い。勝者はどちらだかわからなかったが、死者を確実に減らすことには成功した。
そんな中、唯一怪我を負った治焔を家に連れ帰っていた。
幸いにも、ゲルマール地区と家はさほど離れていない。
「こういうとき、2駅で帰れるなんていいですね。」
中野は安心している様子であった。
「マナサガ地区です。」
車内にアナウンスが流れる。
「じゃあ、降りるよ。」
翔雷の掛け声と同時に全員で、列車を降りる。
「駅から、徒歩10分だから。もうちょっとだよ。中野さん。」
翔雷が呼びかける。
ー 10分後 ー
「やっと着いた~。疲れた。」
翔雷がソファーに飛びつく。
「それは、こっちのセリフですよ。」
中野は、治焔をベッドの上に寝かせる。
「じゃぁ、翔雷さん。手当てをお願いします。」
「まかせて。」
翔雷は、そう言って治焔の左腕の袖をまくる。
「きゃぁ!何これ!!」
翔雷が叫ぶ。
「何があったんですか。」
中野たちが駆け寄る。
「なっ何か、入墨みたいのが…。」
見てみると、治焔の左腕に召喚陣が描かれていた。
「翔雷さん。心配要りません。治焔さんは聖神師ですよ。召喚師の要素を持ってるに決まってるじゃないですか。」
「えっ。召喚師ってなに?」
翔雷が聞き返す。
「召喚師とは、使い魔を召喚して戦う人のことです。世界には、8千万人ほどいるそうですが…。そんなことも知らなかったんですか?呆れますねぇ。」
中野が答える。
ー 傷の手当て後 (2時間後)ー
「んっ。ここどこ?」
治焔が起きだす。
「あっ。お兄ちゃん気がついた?ここ、家だよ。」
翔雷が近寄る。
「運んでくれたのか? 心配かけてわりぃな。」
「そんなことより、お兄ちゃんに謝らなくちゃいけないの。
あのね、左腕の陣見ちゃってごめんなさい。」
「見たのか…。仕方ねぇ。すべてをお前らに話さないとな。」
「うんっ。って怒んないの?」
「怒る要素、どこにあんだよ。さっさと、全員集めろ。」
「わっわかった。」
翔雷は、中野たちをよんだ。
「じゃ、話すぞ。とりあえず、この召喚陣は、サガの陣だ。」
「サガって精霊王じゃないですか。どうやって…。」
「俺の記憶によれば、刻まれたのは3歳のときだ。翔雷覚えていないかもしてないが…。」
「わたし、わかるよ。お兄ちゃんがマイネック症候群に感染したときでしょ。」
「ったく。俺のことばっか覚えてねぇで、自分のこと覚えてろよ。
まぁ、その病気治すために刻まれたんだ。」
「それで、治ったんですか?」
「まあな。その代わりって言っちゃなんだが、サガの右目が…。」
「なんとなく、理解しました。」
「ちょっと、何しゃべってんの!!」
「治焔さん、後ろ!!」
治焔が後ろを見た瞬間、治焔は吹っ飛び、壁にぶつかった。
「まったく。私の了解なしに勝手にしゃべるんだから。」
治焔の後ろには、小さい少女が立っていた。
「あの~。どちら様でしょうか?」
中野がおびえながら訊く。
「なに、私のこと知らないの?世界最強の精霊王、サガ様でございますよ。」
サガは自己紹介する。
「サガっ!てめぇ俺が召喚してないのにまた勝手に出てきやがったな。もう、いい加減にし…。ぶぐっ!」
「いい加減にしろは、こっちのセリフだっつうの。」
「くっそ~。相変わらず口の悪ぃ精霊王だな。」
「あの二人、仲良いね。」
翔雷が中野にこそっという。
「どこがですが?」
中野が聞き返す。
「ほら、喧嘩するほど仲がいいってゆうじゃん♪」
「あなたの、天然っぷりには、関心しますよ。」
中野は、呆れたように、首を振る。
「おっと、こんなことをしている暇はない。」
中野は、立ち上がり、サガに近づき、
「お嬢さん、あなたはきれいな薔薇のようです。どうか、僕の部屋に飾る薔薇に…。」
「入ったよ。」
治焔が翔雷に話しかける。
「入ったね。」
翔雷は、即答する。
「断る!! 出直して来な。」
サガの声が響く。
「失敗したな。」
「失敗したね。」
治焔と翔雷が同時にいう。笑いが止まらなかった。
「てか、そんなことしてんじゃねぇ。サガについては終わるけど、明日の日程言うぞ。」
「はいっ。ごめんなさい。」
中野がすぐに、謝る。
「明日は、ナクラギサシティにいく。戦うのは俺だけだ。お前らは、よく見てろ。」
「確か、燐とのデュエルですね。」
中野が詳しく言う。
「なにっ、燐だと。あの、霧隠燐か。」
「サガ、聞いてなかったのか。まぁ、そうだ。というわけで、力貸して。」
「わかった。いいだろう。」
「あと、その上から目線やめろ。」
「…はい。」
「よし、じゃぁ…。寝るぞ。」
「えぇ~!!」
全員が治焔をみる。
「いいから、疲れただろ。明日に備えて。なぁ?」
「しょうがないですねぇ。」
中野を先頭に、どんどん自分の部屋へと戻っていった。




