1/12
-プロローグ-とある人物の独白
———ピピッ
複数のモニターに囲まれた部屋の中、電子音が聞こえる
『—◼︎◼︎ ◼︎◼︎ ◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎ system 起動———』
機械音声が静寂の部屋を響かせる
「嗚呼…ここに辿り着くまでに、いったいどれほどの犠牲者が出てしまったことであろうか…」
椅子に座る老人が一人思考する
新しい朝を教える星の光は、何よりも輝く
老人は、消えゆく意識の中、最後に最も愛する妻の名を呟いた———
———少女は眠る
それは、実に—— 実に長い眠りである
———少女は描く
自由で、幻想的な虚構の世界を
———少女は願う
希望と夢を心に
少女の名は———
———慈愛 歓喜 憎悪 恐怖 どれも 人の感情である
それらは、同じ存在から発せられているにしては 実に相反し、実に矛盾している
しかし 感情の矛盾…それこそが、人を、人たらしめていると、考えられるのではないだろうか
(◼︎◼︎・◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎)
初作品…開幕!




