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デスゲームで死んだらパラレルロボ世界だったんですが?  作者: 蒼井茜


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準備

 朝起きて、めった刺しにされた布団を哀愁を込めて見送って掲示板を見れば俺達の初戦の相手はススキノ校だった。

 うん、ロシアと繋がりあるんじゃねと疑われてる学校。

 優勝したらうやむやにできるけど、できなかったら最悪法的に裁かれるというか略式裁判銃殺刑もあり得るって言うのによくやるよ。


「ススキノか……ロシア経由となると集団戦が得意な連中だが……」


「小隊規模よね、集団戦とは言い難いわ」


「考えられる戦法は各個撃破か、ファランクスくらいじゃね?」


「ロシアなのにスパルタ方式?」


「意外と馬鹿にならないんだぞ。ギアがでかい盾構えて距離詰めてくるのって」


 例えるなら重機が盾構えて飛行機並みの速度で突っ込んでくるようなもんだ。

 中の人間はともかくとして、普通の機体や戦艦なら軽くぶっ壊せる。


「対処法はあるんでしょうね」


「そらまあ、回り込んでの攻撃はもちろん接近戦で小回りが利くクリスや俺が暴れたら隊列が崩れる。各個撃破なら個人芸で全滅させればいい」


 どうあっても突出した個が強いのがギアという機体での戦いだからな。

 あれだよ、撃墜王とか呼ばれる類のパイロットの妙技と同じ。

 歩兵が一人頑張ってもそこまで戦火は上げられないけど、兵器に乗っている以上個人が強いと馬鹿みたいな戦果発揮する事があるアレ。

 たまーに歩兵でとんでもない戦果上げて帰ってくる人いるけど、被害総額と言う意味じゃ桁が違うからな。


「じゃあ作戦は?」


「中央校相手と同じでいいだろ。俺が孤立して動く」


「私達は応戦?」


「いや、散開して好きに動けばいい。東雲と右京は戦艦の守りに徹してもらうし、良平には援護してもらうために戦艦から直にエネルギー貰って狙撃かな。要するに俺とクリスで遊撃と殲滅を担当、援護に良平、東雲と右京で穴埋め」


「つまり僕は狙撃していればいいのかな?」


「俺達を無視して高出力ビームぶっ放しまくるだけでもいいけどな」


 そもそも俺達の艦が高出力ビームブッパしまくるんだ、良平が加わって精密射撃できるようになれば確実に敵を葬る事ができる。

 ギアがファランクス仕掛けてくるのは脅威だけど、その盾諸共蒸発させるような攻撃を一点集中させられるのもまた脅威。

 じゃんけんより複雑な相性ゲームみたいなもんだ。

 ちなみに普通は接近戦はファランクスに対して弱いとされる戦法だけど、個人芸でどうにでも覆せるのであまり気にしない方がいい分野ではある。

 何事にも例外はあるからな、相性の良し悪しだけで測ってたらいつ負けるかわからん。


「じゃ、そういう事で各自機体のチェックしてから乗り込み。流石にぶっ壊されてないと思うけどチェックは念入りにな」


「はーい……ってレーダー系が壊されてるんだけど?」


「こっちは脚部パーツの可動域が狭まってるね。何か間に挟んでるからこれ外せばいいけど……ちょっと時間かかりそうだから試合に間に合わないかも」


「俺の方は念入りに両手足潰されてるよ。こりゃブラックボックス引っ張り出すしかないな」


 チェックの結果クリスはレーダーだけ死んでたが、良平は両足の可動域を潰されていた。

 要するに接近戦と射撃戦、それぞれの得意分野にとって重要なポイントを潰されたわけだ。

 俺に至っては両手足というかその付け根にロックがされてて身動き取れないようになってる。

 壊されてないのは報復を恐れてかな?

 ……まぁ、おやっさんならススキノ戦が終わるまでには対処してくれるだろう。


「じゃ、各自予備機体で出撃で」


「仕方ないわね」


「戦えなくはないけど不利になるしね」


 クリスと良平も承諾してくれた。

 ちなみに東雲と右京は何もなかった、あまり脅威と思われてないのもあるかもしれんが、あいつらは船からギアに乗ってきたからな。

 俺達みたいに運んでもらってないから細工の時間がなかったんだろう。

 気を付けるように釘刺しておいたのも役に立ったな。


「よし、こっちは無事だ。お前らも大丈夫そうだな」


「万全ね、というかスサノオの関節ロックしたところで大した意味も無いでしょうに……まぁレーダーはアルミホイル撒かれてたけど」


「地味に面倒なやつだよね。ロックは下手に解除するよりパーツ交換した方が早いっておやっさんも言ってたから。まぁ全力の機体出せるからいいんだけどね」


 クリスと良平の個人戦で出してた機体は軍の格納庫に置かれていたから無事だった。

 こう、地下収納の駐車場みたいなところで、しかもめっちゃ厳重なセキュリティがあるから手出しできなかったんだろう。

 あとあそこは大将の管轄で、更に言うなら真田准将も一枚噛んでるから余程の度胸が無きゃ手出しできんよな。

 逆に言えば小物でしかない奴らに邪魔されてるってのがわかったんだが……それはそれで腹が立つ。

 少し暴れるか。


「おーし、クリス。加減しなくていいぞ、本気で殴り飛ばして構わん」


「三枚おろしは?」


「構わんぞ、開きでも何でもしてやれ」


「僕には無いのかな?」


「蜂の巣でも穴あきチーズでもいいぞ」


「じゃあ色々試してみようかな」


 うむ、実はこのメンバーの中じゃ一番腹の底が読めなくて怖いのが良平なのだ。

 クリスはどっちかと言うと俺と似た思考しているからな……。

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― 新着の感想 ―
やったヤツらは最前線でインベイダーに向けて突貫させたほうが良いのでは?(・ω・`)
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