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デスゲームで死んだらパラレルロボ世界だったんですが?  作者: 蒼井茜


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東雲と右京

「やだ、めんどい」


「私なんかが恐れ多いです……」


 直談判に向かった結果、東雲と右京からそれぞれお断りの言葉を頂戴した。

 二人は仲がいいのか、ちょうどテラスにいたから相席を申し込んでからだったんだが……。


「そこをなんとか! メンバーが足りないと出場できないんだよ。チーム戦じゃ早々にリタイアするか後ろで見てるだけでいいから!」


「それもや、戦うなら堂々としたい」


 若干ロリな感じの東雲。

 背が低いのもあるんだが、口調が少し子供っぽい。


「わ、私も……その、あまり人前で戦いたくないんです……」


 一方の右京はお姉さん系と言った感じで女子にしては身長が高い。

 クリスは平均的だが、160は超えてるんだろうなと言うのが目算でわかる。

 大体立つと俺の目元よりちょっと上に頭が来る感じ。

 俺が174㎝だからそのくらいだと思う。


「それに控えのメンバーも探さなきゃで……手を貸してほしい事が多いんだ。俺はほら、授業あまり出てなかったから」


「やだ。めんどい」


「えと、お力になれず……私も交流が広い方ではないので」


 うーむ、取り付く島もないと言った感じだな。

 ここは素直に諦めるのが一番か?


「ちなみに理由を聞いてもいいかな。人前で戦いたくない、面倒くさい、それだけじゃない気がするんだ。これは完全に俺の勘だから無視してもいいけど」


 その言葉に2人ともピクリと肩が揺れた。

 なるほど、やっぱり何かあるんだな。

 本当になんとなくでしかなかったが、本当に面倒なら下克上の申し込みすら無視すればいい。

 東雲は下からの挑戦は全部受けていたから何かあると思っていた。

 一方の右京もちょくちょくシミュレーターに乗り込んで訓練しているのを見かけていたので、別にギアが嫌いと言うわけじゃないだろうなと思ったのだが……。


「………………1位様には関係ない」


「そう、ですよ……何でもできちゃう人にはわかりません。私達だって……」


「あー、悪いがなんでもできるわけじゃないぞ。ぶっちゃけた話すればドローンの操作だけで言えば東雲の方が上だ。戦闘機形態での戦闘なんか比べ物にならない程右京の方が優れている。俺は器用貧乏なだけなんだ」


「……特務隊がよく言う」


「さっきの言葉を否定するわけじゃないというのを前提に聞いてくれ。特務隊なんてのはある程度なんでもできた方が有利なんだ。軍でも均一化を考えるくらいには連携が必要になってくるからな。だからクリスや良平、俺の妹みたいに尖った才能を俺がチューニングしているような所もある」


「じゃあ、弱いの?」


「弱くは無いな。少なくとも学生相手なら負けないくらいの自信はある。もうちょい言うなら実戦を経験していない子供相手なら何人でかかってきても問題ない」


 軽くジャブをいれてみる。

 まぁ挑発なんだけどさ。


「へぇ……」


 そのかいあってか東雲の視線が鋭くなった。

 右京はあわあわしながら俺達の間で視線を漂わせている。

 ただ、その視線も剣呑な雰囲気が混ざっているのはわかる。


「そこでこうしないか。面倒かもしれないけれど模擬戦をしよう。そっちは何人集めてもいい……と言いたいところだけど合計で10人だな。2個小隊ってところだが、理由としてはチーム戦が5人1組での参加、控えにおける選手の数も5人だ。それを含めてフルメンバーだ」


「メリットは」


「そっちが勝てば何でも言う事聞いてやるよ。新しいギアを用意しろとか、毎月の給料を貢げとか、裸で逆立ちしながら校庭三周とか」


「……私達が勝ったら二度と近づかないで。勧誘はもちろん、授業以外で話しかけない近づかない」


「わ、私は……えと、優香ちゃんを優先します……」


 おっと、上下関係……じゃないな。

 こりゃ単純に自分の意見を前に出すのが苦手なだけだ。


「何かあるならやるぞ。東雲もそのくらいはかまわないだろ」


「ゆずりはが望むなら」


「と言う事だ。まぁなにを求めるのかは改めて決めておいてくれ。日程は……あまり時間がないのが申し訳ないんだが三日後でどうだ」


「あなた相手なら今日中に人員揃う」


「そりゃ頼もしい。じゃあその中で一番まともなチームを選んで作っておいてくれ。三日後の、ちょうど実習があるな。その時間にシミュレーター利用でだ。ちなみに俺はトイボックス……スサノオで挑むから。おもちゃ箱とか言ってるけどその辺のシステム全部捨ててノーマルな状態だから学園にある一般的な機体と大差ない性能だ」


「……流石に舐めすぎ」


「そう思うなら早々に撃ち落としてくれればいい。できるもんならな」


「後悔させてやる……」


「させてみな。あいにく今の所後悔なんてのは……いや、結構あったわ、ギア関係の後悔。人生レベルでも結構あるな……」


「掴み所の無い男は嫌い」


「そりゃ男女問わず不思議ちゃん枠に置かれるのが基本で好かれることは無いだろ。なぁ、万年6位さん?」


「人の事勝手に調べる奴も嫌い」


「じゃあ3位の良平に言ってくれ。情報集めたのあいつだから」


「人のせいにする奴はもっと嫌い」


「直球で言っていいぞ。俺が気に入らないから全部押し付けちまえって思ってるとか」


「む……察しのいい奴は嫌いじゃない」


「そりゃどうも。じゃあ三日後に」


 さてさて、これで面子確保できればいいんだけどね。

 一応クリスや良平も動いてくれているし、三日後と言うのは共通認識にさせているから……まぁ少し波乱が起こる程度だろう。

 地獄のシミュレーター訓練で高く伸びた鼻をへし折るにはちょうどいいタイミングだな。

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