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デスゲームで死んだらパラレルロボ世界だったんですが?  作者: 蒼井茜


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交流祭メンバー

「チームメンバー登録?」


「そ、まだうちの学校交流祭に出るメンバーが決まってないのよ」


「今更だな……と言うかいいのかそれ」


「特務隊の任務とかあるから当日直前までメンバー登録は受け付けてるの。ただ私達はいいのよ、凜が出られないだけで」


「そっか、中等部だからな……それに戦闘に関する知識じゃ凜はチームプレイ専門で教え込んでたからどのみちタイマンは無理だし」


「そうね、私達が教えたけど付け焼刃。そして誰かさんのスパルタシミュレーターに付き合わされた結果うちの学校はクラスごとの強さがアンバランスになってるの」


 まぁ、スサノオ作る際にシミュレーターに次々と生徒放り込んでいったからな。

 入学当時の成績は今じゃ無意味だし、なんなら全クラスが入学当時のAクラス相当の実力を兼ね備えている。

 教師曰く、そのせいで生徒間の諍いは減ったが争いは増えたとのこと。

 要するにクラス替えやら下克上だな。

 毎日のようにその手の試合が組まれて、日々生徒がクラスを行ったり来たりしているらしく新しい条項を作るか検討中とのことだ。

 当然俺達も申し込まれる側なのだが、特務隊と言う事も含めてベヒモス戦を知っている連中から避けられている。

 残りの7人のSクラスがちょくちょく動いているくらいか。


「適材適所って言葉があるのは知ってるよな」


「そりゃもちろん。これでも日本育ちよ?」


「こういう面倒なのは任せられる相手がいるだろ?」


「良平ね……今度なんか奢ってあげなさい」


「じゃあクリスはジュース、俺は牛丼でも奢ってやるとして……あいつの選定に任せるけどいいか」


「構わないわよ。というよりそっち方面だと私もあなたも向いてないじゃない」


 実際俺達からしたらどんぐりの背比べ担ってしまうからな。

 良平からしてもそうなんだけど、あいつはその辺バランスを見るのが上手い。

 同じ土俵に立って相手の気持ちになり次の行動を予測する能力というのかな、狙撃手ならではの思考回路が今回は役に立つ。

 俺もクリスも前線で暴れたらいいジャンタイプだから……。


「ちなみにもう良平には話してあるの。これが候補」


「どれどれ」


 手渡された資料を見る。

 そこにメンバー候補として名前が載っている連中……正直今まで学業をおろそかにしてきたツケか、顔と名前が一致しない。

 ついでに実力もわからない。


「あれ、こいつは……」


「Sクラス6位ね。入学から不動よ」


「ふぅん……名前は東雲優香。戦闘スタイルは攻撃用ドローンによる飽和攻撃と包囲。なかなか堅実なスタイルだな」


 ドローンは対処法を知らなければどうにもならない、初見殺しの武器だ。

 仮に知っていたとしてもそれを実践できるだけの腕前が無いとどうしようもない。

 その割には不動……つまりトップ3の俺、クリス、良平はともかくとして4位と5位はちょくちょく入れ替わっている。

 それを見るとこいつは今の所無敗だ。

 だというのに上に挑むつもりはないと言わんばかりに今の順位を維持している。


「どういうやつだ」


「そうねぇ……なんというか、たまに突拍子もない事する子、かしら。ドローンで包囲攻撃しているのにサーベルで突撃してきたり、切れると思った攻撃を外してドローンで撃墜したり。掴み所がないわけじゃないんだけど……何を考えてるのかわからないわ」


「それだけ聞くと不思議ちゃんだな……よし、一回勝負してみるか」


「あなたが?」


「いや、良平が。あいつは相手の心理を読む。と言うか俺もクリスもドローンは突っ切って無視するから相性が悪すぎる」


 対処法としてはドローンは撃ち落とすか、包囲される前に突っ切って相手に接近、近距離での戦闘を選ぶのが定石とされている。

 その点俺とクリスは真っ先に相手に近づくから彼女の苦手分野になるだろう。

 一方の良平は足を止めて確実にドローンを撃ち落としていくスタイルだが、その先頭を見れば考えの一端もわかるかもしれない。

 もし無策にドローンを使うだけなら脅威じゃないし、今回のメンバーとしては不足。

 だけど何か考えがあるなら、そりゃ有力候補だ。


「他に面白そうなのは……お、こいつどうだ? Cクラスだけどシミュレーター見て記憶に残ってるんだ」


「右京ゆずりは? 知らない名前ね……」


「ギアでの戦闘はポンコツなんだが、戦闘機形態ではたぶん学園トップクラスだ。俺でも変形中のこいつを落とすには苦労する」


「逆に言えば狭いフィールドだと対処しやすいタイプよね。あと入り組んだマップになった場合機動力が落ちる」


「それがそうでもないんだ。デブリの多いアステロイドベルトでの戦闘を再現したんだがフルスロットルでデブリの隙間縫うように飛んでた。しかもランダム回避運動しながらだ」


「それは……厄介ね」


 遠近両方に対してアドバンテージを維持できる戦法だ。

 もちろんできるなら強いというだけで対処法がないわけじゃないが、彼女の強さは小細工で突破できるものじゃない。

 記録を見る限りだとまだ下克上の戦闘も一度もしていない。

 というかしてたら今頃Sクラスの仲間だったんじゃねえかな。


「後は控えのメンバーを何人か選ぶとして、それはクリスに任せるよ。今回のメンツはみんな尖ったのを選出したし、良平が最後の試験をしてくれる。無難なやつを選んでおいてくれ、バランス重視で」


「はいはい。で、あんたはさっきから何やってるの?」


「休んでた間の課題。それと進級に必要なレポート。ずっと格納庫にいたせいで単位がやばくてな……出席日数は免除されても学力は免除しねえよって言われてるんだ……」


「世知辛いわね……」


 特務隊が学業そっちのけで留年とか笑い話にもならねえ。

 と言うか学園の方針的に退学だってあり得るからな。

 今はこの課題の山を終わらせよう。

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