表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
デスゲームで死んだらパラレルロボ世界だったんですが?  作者: 蒼井茜


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
30/79

偉い人

「これよりコンペティションを開始します。各機所定の位置に」


 合図と共に全ての機体が動き始める。

 未だ。


「良平」


『了解、各機発進!』


 合図に合わせて上空でスモークを炊きながらスサノオがバックパック形態で飛び回る。

 無秩序ではなく、整列してから散会と言った形でだ。

 最後に地上に置いていたパーツとドッキングしてギア形態になり、様々なオプション付きで所定の位置とやらに背中合わせで降り立った。

 クリスの機体はバックパックの状態で移動させて、その周囲にドッキングパーツを並べる。

 俺はツクヨミ改を動かして指定された位置で待機だ。

 コックピットを降りて機体にもたれかかりながら審査員の様子を見守る。


「ふむ、これは軍の開発していたツクヨミという機体だな。君、説明してくれるか」


「はい」


 軍服の人が声をかけてきたので対応しようとしてぎょっとする。

 階級賞からして大将のそれだったのだ。


「あ、えと、まずツクヨミそのものの問題点があったためそれらを改造して補った機体です。ベースはそのままなのでツクヨミ改と呼んでいます」


「ほう、問題点」


「えぇ、内部フレームや動力パイプが脆弱で急加速急停止、急変形などに耐える事ができませんでした。そこで可変機としての機構を取り払う事で本体の頑強製を高めました。結果的に装甲などを厚くすることも可能となりました」


「だがそれではツクヨミの根幹である全面的な高性能、つまり速度が犠牲になっていると思うのだが?」


「その問題を解消したのが背部です。こちらで投影しましたが、このバックパックを装着させることで疑似的な変形を可能としています。またバックパックそのものを脱出用に使う事も可能であり、炉とコックピットもあるので戦闘中の補給や武装の変更も可能です。これを突き詰めて量産を目的とした機体が隣のスサノオです」


「ほほう、一体で済んだのに機体を分ける。しかもギアにとって一番金のかかる炉を2基も積んでいるとは……随分と金のかかりそうな機体だ」


「おっしゃる通り。しかしこちら私が下賜された機体をフルスペックで生かすための物なので妥協をしなかっただけです。改善案としましてバックパックの動力炉をバッテリーに交換するだけでも既存の機体と互換性を持たせつつ、エネルギー補給や武装変更が可能になると考えられます。無論既存機体に多少の改造が必要ですが」


「なるほどなるほど、つまり売り込みたいのは機体そのものではなくバックパックというシステムか……面白い。スサノオとやらも見せてもらうとするよ。ありがとう少年」


「いえ、こちらこそ貴重なお時間ありがとうございます」


 ……やりきった。

 大将とかいう軍のほぼ最高司令官相手にやり切ったぞ!

 顔色変えずに諸々説明するのは無理があるって!

 いや、頑張ったけどさ!

 今は横目で見ればスサノオの方で良平から説明を受けている。

 流石に顔色は良くないが、説明は問題なさそうだ。

 ……クリスはなんで平然としてるんだよ。

 大将の階級章を知らないのか?

 それともその程度の相手慣れてるのか?

 ……あ、説明が終わってなんか会話してる。

 クリスが顔色変えた。


 大将って気付いてなかったパターンか。

 勉強しておいてよかったぜ……危うく無礼を働くところだった。

 しかし痛い所を突かれたな。

 実際ツクヨミ改はコストダウンをはかっているけど、最終的に俺専用機ならちょっとくらい贅沢してもいいよねと割り切った高額な機体になってしまったのだから。

 その反省点はスサノオに生かしてるから許して……。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ