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第4章-4

翌日、会議室に集まるサムライ国軍。

ヒュウは不服そうに、今後の作戦を話した。


ヒュウ

「おれたちは、ここから・・・」

「この国に攻め込んでいる帝国軍を追い出し・・・」

「その勝利をきっかけに、他国と連合国を結成する」


アスナ

「連合国・・・!」


カイ

「え?なんて?」


ヒュウは少し苛立った様子でキセルを咥えた。

そして、話を仕切り直す。


ヒュウ

「順を追って説明する」


ーーー


・サムライ国は、数年前から帝国の侵略を受ける。


・サムライという独自の戦士たちの戦いによって侵攻を食い止めてはいるが、徐々に押されてきており、実際に数点重要な拠点を落とされた。


・特に、帝国との国境にある赫灼城かくしゃくじょうが落とされたことで、帝国軍が入り込みやすくなっている。

その赫灼城を取り返し、まずサムライ国を取り戻すことが目的。


・そして、サムライ国を取り戻した後には、帝国の襲撃を受ける他国との連合国結成を狙う。


各国は、帝国への対応に手を焼いており、他国との連携を考える余裕がない。

また国家間の軍の連携自体が少なかったため、各国が及び腰になっている。

逆に各国で連携が取れれば、強大な戦力を誇る帝国を制圧し終戦に向かわせるチャンスが生まれる。


・サムライ国は、以下の3点から帝国に一矢報いるチャンスが多い。

①バクライという実力・統率力のある総大将がいること

②サムライたちは粒揃いで、軍の戦力自体はある程度あること

③重要拠点を落とされていることによって、逆に帝国にとっては攻略優先度が低い(他国の侵略を優先している)


特に③が重要。

最重要の攻略先には、帝国最大戦力の7大団長が当たっているが、サムライ国に当たっているのは7大団長ギーガーの”傘下”の超獣軍(帝国が集めた動物系の特殊民族の軍)


ギーガーがいない間に、電撃戦で赫灼城を取り戻す。

そして、帝国への勝利を希望として他国との連携を呼びかけ連合国を結成→そのまま帝国と隣接する赫灼城を拠点に、帝国を逆に攻め落とし終戦に持ち込む。


ーーー


ヒュウ

「これが、おれたちの作戦だ」


カイ

「???」


エリス

「ZZZ」


ヒュウ

「こいつら・・・」


アスナ

「ああ、大丈夫」

「私がちゃんと聞いておくから気にしないで」


ーーー

ヒュウは小さくため息を吐いたあと、説明を続けた。


赫灼城は北と南に門があり、北には”北門のサクヤ”、南門には”南門のアスラン”が鎮座する。


北側と南側から同時に攻め、途中の重要拠点を落としていきながら素早く赫灼城を攻略する。

そして、そのためにはスピードを保てるよう少数精鋭の戦力が必要。

└その意図でカイ一行を仲間に加えた。


バクライ(本隊)・ヒュウ(1番隊)が南側、ハギノ(2番隊)・カイ一行(3番隊)が北側を攻める。


ヒュウ

「今夜、闇夜に乗じて作戦を開始する」

「よく休んでおけ」


アスナ

「ええ」


ヒュウはキセルを吹きながら作戦室を後にする。


アスナ

「ほら、起きてカイ、エリス」


カイ

「アスナ、おれがおんぶしてやるよ・・・」


エリス

「もう・・・これ以上はお腹いっぱいで入りませんわ・・・」

「アスナ・・・」


アスナ

「どういう夢見てたの!?」


ちょうど、部屋の外を通りかかったバクライが、作戦室に入ってきた。

ポンタが、また小さく吠えた。


ポンタ

「くぅーん」


バクライ

「よぉお前ら!」


ーーーー

バクライ

「お前らこの軍には慣れたかー?」

「って1日じゃ無理か、ガハハ!」


アスナ

「ああ、バクライ」


ポンタ

「くぅーん」


バクライ

「ったく、いつもうるせぇよバカ犬!」


カイはすっかり目を覚ました。


カイ

「バクライ!」

「よく寝たし元気まんまんだぜ!」


アスナ

「いや居眠りしてただけでしょ!」


バクライ

「ガハハ!活きがいいな!」

「気に入った!」

「そのうち修行つけてやるよ」


カイ

「やったー!」

「ガハハ!」


アスナ

(懐いちゃって…)


バクライ

「そういえば今日はヒュウとは喧嘩したか?」


カイ

「・・・」

「別に・・・」


バクライ

「ガハハ!」

「今日はまだか!」

「どんどん喧嘩してけよ!」


アスナ

「どんどん喧嘩って…」


エリス

「ワイルドですわね…」


バクライ

「おれもあいつとは何回喧嘩したか分かんねえ!」

「男にはよ、喧嘩しねえと分かんねぇこともたくさんあるからな!」


ポンタが小さくくしゃみをした。


ポンタ

「へっきし」


カイ

「そういえばよ…」

「バクライとヒュウはどういう関係なんだ?」

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